官公庁などが28日、年内の仕事を終えた。飯田市役所の仕事納め式は新型コロナウイルスの感染症対策として規模を縮小し、部課長ら約70人が出席。新型コロナについて、佐藤健市長は「今年以上に厳しい戦いが待っているかもしれない」と来年を見据えた上で、「力を合わせて難局を乗り越える」と述べた。
2月に設置したコロナ対策本部会議は15回を数え、市民の命や生活の維持に重点を置いて対策を講じてきた。緊急対策事業は第7弾まで打ち、約140億円の施策を展開。佐藤市長は今後も、状況に応じて必要な支援を行っていく考えを示した。
27日に飯田保健所管内で10人を超える感染者が確認されたことに触れると、「誰が感染してもおかしくない状況」と指摘。感染防止のための自覚ある行動を取るよう呼び掛け、「不確かな情報を拡散することのないよう冷静な行動を」と加えた。
市長就任から2カ月が経った。佐藤市長は「皆さんの熱意と能力に改めて手応えを感じている」と受け止め、今年1年の職員の尽力には感謝の言葉を述べた。
◎写真説明:市役所の仕事納め式