市内3カ所で一般廃棄物の行政代執行

政治・行政

[ 2016年 4月 19日 火曜日 9時37分 ]

 飯田市中村、山本の計3カ所に冷蔵庫の断熱材や廃タイヤなどの一般廃棄物が放置されている問題で、市は18日、放置者として飯田署に告発した市内の男女2人に代わって撤去する行政代執行に着手した。特に周囲に及ぼす危険度が高い中村の1カ所から始め、5月下旬までに順次、全量を撤去する。

 県道親田中村線に近い山林内の現場で同日午前9時、同市市民協働環境部の部長が同法に基づき「3カ所に放置された一般廃棄物に起因する生活環境の保全上の支障を除去するため、行政代執行を開始する」と宣言。地区関係者らが見守る中、委託業者がトラックへの積み込み作業を進めた。作業は平日の午前8時半~午後5時まで。中村の2カ所、山本の順に行う。

 市環境課によると、男女2人は一般廃棄物処理業の許可を受けずに廃棄物を収集。2008年ごろから、廃冷蔵庫の解体で出た断熱材や廃タイヤ計約2100立方メートルを所有地や借地に積み上げてきた。一帯はテレビなど行為者不明の廃棄物も増えてきたという。代執行が始まった中村の現場は約20メートルの斜面上にあり、一部の廃棄物は斜面下の民家近くまで崩れ落ちるなどしている。

 市は2人への再三の行政指導を経て、1月29日に廃棄物処理法に基づき全量撤去を求める措置命令を出したが、3月29日の期限までに履行されなかった。翌30日に行政代執行実施通知を出し、31日に飯田署に廃棄物処理法違反(措置命令違反)容疑で告発。4月15日に同署と合同で3カ所の現場を検証したという。

 同課によると、撤去を始めた中村の現場は、少なくとも冷蔵庫用の断熱材は約680立方メートル(約430台分相当)、廃タイヤは約130本に上る。道幅はトラック1台分程度のため、一部を手作業で除去して拡幅後、重機も用いた作業を進める。数量把握のための保管場所や処分先などへ搬出する。

 市は代執行費として約1650万円を予算に計上済み。費用は放置者2人へ請求するが、金額など詳細は今後の捜査状況も踏まえて検討する。

 市総務文書課などによると、近年の市の行政代執行としては、2008年9月に市の自動車放置防止に関する条例に基づき、林道の放置車両を撤去した事例がある。

  

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