市庁舎整備事業 上久堅を皮切りに市民説明会始まる

政治・行政

[ 2012年 9月 14日 金曜日 15時43分 ]

 飯田市庁舎整備事業について全20地区で説明する市民説明会が12日、上久堅地区を皮切りに始まった。10月11日の龍江地区までひと月かけて順次開催し、市民の意見を聞く。牧野光朗市長は開会中の市議会9月定例会の冒頭あいさつで「今後、各地区での説明会などを経て、市議会や市民から更なる意見を聞きながら、新庁舎の実施設計完了に向けて調整していきたい」と述べている。

 上久堅公民館で開いた説明会には、まちづくり委員会や公民館などの関係者ら15人、市側から渡邉嘉蔵副市長以下6人の計21人が出席した。毎年恒例の市政懇談会には約50人が出席しており、この日はその30%の出席率にとどまった。

 冒頭、渡邉副市長は「小中学校の耐震改修が一段落したので、市庁舎の整備を計画的に進めていきたい。庁舎整備の基本計画に基づき、新庁舎の実施設計を終えつつある。現庁舎も耐震改修し使えるだけ使っていきたい。活用が不可能なものは取り壊し、新庁舎に集約する。これまでパブリックコメントで市民の意見をもらったが、さらにより多くの市民の意見を聞き、実施設計の概要をまとめていきたい。庁舎は職員や議員のためにあるものではない。市民のために、地域づくりの拠点として愛され拠り所とされる施設を整備していきたい」とあいさつした。

 続いて、市側が2008年度から検討を始めた庁舎整備事業の経過と11年9月に完了した基本設計、同年10月から着手した新庁舎実施設計の概要などを説明し、出席者の意見を聞いた。

 この中で、基本計画では「庁舎の整備面積は、新たに追加する部分を含めて、1万4000平方メートルを上限として必要最小限で適正な規模を基本設計の中で検討する。新庁舎の建設面積を8500平方メートルとする」と記載。基本設計では「新庁舎の延べ床面積約8378平方メートル、その他面積2347平方メートル、現庁舎の延べ床面積4584平方メートル、保健センターの延べ床面積551平方メートル」となっており、面積の表現が基本計画と違うため、わかりやすい説明(確認)を求める発言があった。

 市側は「新庁舎、現庁舎、保健センターの面積の合計が1万3700平方メートルと現在の1万400平方メートルに比べ3300平方メートル(32%)増加する。このうち通路や階段が1500平方メートル増加するほか、危機管理エリアや市民活用スペース、機材室などが増加する。執務スペースは580平方メートル(うち保健課400平方メートル)増加する」と説明した。

 面積と密接に関係する事業費について、基本計画では「新庁舎の建設と現庁舎の耐震改修50億円、周辺道路の整備と用地取得18億円」と記載、基本設計では「新庁舎の建設と現庁舎の耐震改修を1割削減し45億円」としている。合計63億円の事業費の財源について、渡邉副市長は「上村・南信濃との合併特例債を55億円程度活用する。残りは補助金4億5000万円、基金2億7000万円、一般財源2200万円」と説明。合併特例債について「55億円のうち39億円は国が交付税でみてくれるので、市が返済するのは16億7000万円弱」とし、有利な起債(借金)の活用を強調した。

 これに対し「返済するお金は市民税ではないのか。何年で返済するのか」「人口が減少し、職員数も減る中で財政への影響はないのか」といった質問が。総務部長は「市の全体予算から返済のため支出していく。10年間で返済する。リニアや自治振興センターの整備など大きなプロジェクトもあるが、市の財政状況を見ると、なんとかやっていけると判断し計画した」と答えた。

 現場事務所の経費が年間5400万円かかることについて、同部長は「市長の方針に基づき、現場事務所をでできるだけ近いところで継続していく。本庁舎に吸収するともっと大きなものをつくらないといけない」と述べた。

 「新庁舎へ行くのは団体役員の会議が主。一番関わりのある自治振興センターが我々にとっては大事だ。市も危機管理のために庁舎をよくするのなら、自治振興センター・公民館にも気配りしてもらいたい」との発言もあった。

  

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