市政懇スタート、リニア見据え「地域で何をするか」出発点

政治・行政

[ 2013年 6月 1日 土曜日 13時51分 ]

 飯田市の2013年度市政懇談会が30日夜、龍江地区を皮切りに始まった。会場の龍江公民館に住民約120人が参加。2027年に東京―名古屋間で開業予定のリニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開通を見据えた地域づくりを中心に、施政方針や地域課題をめぐって理事者側と意見を交わした。

 15年に三遠南信道「龍江IC」(仮称)の供用開始が見込まれる龍江地区。参加者からの道路網整備の要望に対し牧野光朗市長は「どの道路を優先するか、龍江地区による地域利用の観点から考えていくことが大事」と話し「龍江をどうするか」「いつまでに何をするか」の展望や目標設定を促した。

 冒頭に牧野市長が市政経営の方向や本年度の主な事業施策を説明。続いて、龍江地域づくり委員会の土地利用計画検討委員会の中間報告があり▽土地活用▽農地・森林・景観▽道路・河川―の3部会が、若者定住や高齢者福祉、体験型観光の充実など、地域振興に向けた土地利用の見直し検討の状況を示した。

 龍江地区の魅力について牧野市長は、体験型観光や原風景などを例示し「都会から来た人は1日過ごしても飽きないとも聞く。自然豊かな魅力を生かせる戦略を一緒になって考えることが、リニア時代を見据えた地域づくりや産業づくりにつながる」と呼び掛けた。

 「竜東地区は道路整備が遅れている」「龍江ICが整備されても周辺(のアクセス道路など)が開通してなければ困る」などの声に対しても「目標を持ち、地域全体で共有することが大事。どれもこれも一斉には難しいが、効果を最大限に引き出せる道路利用のあり方を一緒に考えたい」と協働の姿勢を強調した。

 この他、参加者からは「中間駅へのアクセスは飯田線を利用する発想を持つべき」「(時間距離からすれば)東京都の飯田区になる。南海トラフ地震も考慮して、首都機能のバックアップ機能を誘致してみては」「文化施設が非常に不便。大きな行事は上伊那止まりを多く感じる」などの提案や意見が出た。

 本年度の市政懇談会はリニア時代を見据え「各地区で何をどのように推進するか、多様な主体が担う役割は何か」を考えることも狙い。7月31日まで全20地区で順次開く。初日終了後に牧野市長は「活発に有意義な意見交換ができた。意見をしっかりと受け止め、持続可能な地域づくりにつなげたい」と話した。

  

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