市政懇談会始まる 飯田駅確定で関心高まり

政治・行政

[ 2011年 5月 30日 月曜日 15時02分 ]

 飯田市が全20地区で市政経営の方向と課題を説明し、地域課題について意見交換する市政懇談会が27日夜、上郷地区を皮切りに始まった。リニア中央新幹線の整備計画が26日に決定、27日にはJR東海に対して建設の指示が出る中で上郷公民館で開かれた市政懇には約180人が出席。リニア飯田駅設置の確定を受け、リニアを見据えた地域づくりに対する市民の関心の高まりがうかがわれた。

 最初に牧野光朗市長が「リニアの動きが加速してきている。いよいよ協議が始まるが、一番大きな問題は役割分担。施設費用とインフラ整備に必要な費用を誰がどれだけ負担していくのか具体的な話を協議して決めていかねばならない。駅の位置と費用は一体的であり、最小限の費用で最大限の効果を発揮できることが重要」と指摘。

 駅の位置について「現飯田駅併設の決議を行い要望意見も出している。建設指示を受け、JR東海は着工に向けて環境影響評価の段階に入っていく。ルートの20キロ幅を3キロ幅に絞って環境アセスにかけていく。ルート設定が行われ駅の位置も見えてくるが、飯田の水源地である風越山と野底山は避けてもらいたい。専門家の調査も出ており、どうしても守っていかねばならない。3キロ幅に絞る中で避けてもらいたい」と繰り返し強調した。

 質疑では、出席者から「電力は賄えるのか」「仮に駅ができた場合、どれだけの企業や人が来るのか」「用地問題が出てくるのでは」との質問があった。牧野市長は「電力供給の問題は同じ認識だが、リニアが通る時までに解決できる日本にしていかねばならない。電力不足でリニアが走れないことにならない」「これからの地域づくりにかかっている。大都市圏から集まってくれる地域づくりを戦略的に行っていく必要がある。そのためには、地域の魅力を高め、子どもたちが定住してくれる地域づくりが根幹の課題であり、定住自立圏をさらに充実させていく」「環境アセスは3キロの幅で避けるべきものはないか、どんな影響を与えるか評価していくが、実際のルートは側道を含めて25メートル幅。ほとんど(80%程度)がトンネルになるので、用地買収が必要になるのはトンネルの出入口」と答えた。

 また、「道州制を考えると、上伊那を含めた広域でもう少し連携を具体的に図っては」との質問に、同市長は「リニアの影響をできるだけ広めていく。伊那谷全体にプラス効果を広げていく方向性(南の玄関口)と、三遠南信地域の北の玄関口の両方とも重要。1月に県の同盟会でルートが決まったあかつきにはその方向性を尊重していく合意ができている。伊那、駒ケ根の市長とも合意を最大限尊重してやっていく」と説明した。

  

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