市民利用促し喚起策

政治・行政

[ 2021年 5月 28日 金曜日 15時08分 ]

 飯田市は28日、新型コロナウイルス感染症緊急対策事業の「第8弾」を発表した。市民の利用促進による観光需要や地域内消費の喚起策などを予算化し、全体で1億9100万円規模。関連費を盛った本年度一般会計補正予算案を6月4日開会の市議会定例会に提出する。

 旅行客や宿泊客が減少している状況を踏まえ、「市民支え合い市内観光キャンペーン」として市民向けに宿泊費の一部を補助する。「1万5000円以上」「1万円以上1万5000円未満」「5000円以上1万円未満」の3つの宿泊プランに分類。1万5000円以上は1万5000円分の宿泊割引クーポン券を7500円で販売し、1万円以上1万5000円未満は1万円分のクーポン券が5000円、5000円以上1万円未満は5000円分のクーポン券が2500円。いずれも観光クーポン券(1000~2000円)が付く。

 利用期間は7月1日から11月30日までを予定し、感染状況によっては「一時中止する場合もある」とした。市内にある5カ所の観光案内所で7月1日に販売を開始する。約2800万円を計上した。

 また懇親会付きの会合が減っているとして、地域の絆の回復と事業者支援を目的に「宴会場利用地域交流応援割引」を盛り込んだ。市内にある宴会受け入れ施設を10人以上の会合で使用した場合に、テークアウト弁当の購入費を補助する。参加者1人に付き上限1500円。33平方メートル(20畳)以上の個室があり、県の「新型コロナ対策推進宣言の店」が事前登録の条件となる。対象期間は7月1日から11月30日までを予定。

 この他、8月7日に予定する市民祭り「飯田りんごん」、8月16日の時又灯ろう流し、来年3月に飯田市街地で開催予定の「飯田お練りまつり」に向けて補助金を計上した。りんごんが850万円、時又灯ろう流しが330万円、お練りまつりが1500万円。

 新型コロナの全国的な拡大を受けて開催を8月14、15日に延期した成人式について、参加する全新成人を対象にした抗原定量検査費を計上した。検査費8000円のうち6000円を補助し、検査の実施期間は8月12~14日。式に参加する地域住民や来賓には抗原検査キットを支給する。対象は2000(平成12)年4月2日から01年4月1日までに生まれた1251人で、市は850人程度の参加を想定する。

 佐藤健市長は製造業を含め業種によって好転し、地域経済二極化が進んでいると指摘。飲食業にも回復の兆しが見える一方で、「宿泊や観光業は依然厳しい状況。手が届くような対策として観光需要回復や地域内消費喚起につなげる事業を盛り込んだ」と話した。

 新型コロナ緊急対策事業として、市はこれまでに計7弾を打ち出し、第1弾に108億5720万円、第2弾に5億4521万円、第3弾に7億1400万円、第4弾に13億1114万円、第5弾に5億9700万円、第6弾に6200万円、第7弾に8億9100万円をそれぞれ計上している。

余ったワクチン
市長「有効活用を」

 新型コロナウイルスのワクチン接種を巡り、キャンセルなどで余りが出た場合の取り扱いについて、佐藤健市長は28日の定例会告示日会見で、「市内のエッセンシャル・ワーカー(必要不可欠な労働者)の協力を得て有効活用する」との方針を明らかにした。

 余ったワクチンをエッセンシャルワーカーに接種する仕組みを考える中で、集団接種会場や個別接種を行っている医療機関の近くにある保育園、認定こども園、小中学校の教職員らに協力要請することにした。各地区の民生児童委員にも協力してもらう。

 担当課によると、いまのところ廃棄は確認されていない。

 ワクチン接種について、市は4月26日に高齢者施設での先行接種を開始した。65歳以上のうち75歳以上を優先し、専用会場に住民を集める「集団接種」は5月14日から、住民が個別に予約して医療機関(病院・診療所)で受ける「個別接種」は5月17日からそれぞれ始めた。

 報告によると、護医療院、介護老人保健施設、介護老人福祉施設の計18施設を対象にした先行接種について、入所者、従事者を含め計1300人が接種。集団接種会場では27日までに815人が1回目の接種を終えた。

◎写真説明:緊急対策事業第8弾について説明する佐藤市長

  

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