市議会で上村の市有施設指定管理変更議案を可決

政治・行政

[ 2018年 12月 18日 火曜日 16時35分 ]

  飯田市は市議会12月定例会最終日の18日、同市上村地区内の市有11施設の指定管理にかかる変更議案を提出し、可決された。労働争議を抱え、経営難という上村振興公社の指定を同日付で解除し、宿泊施設「ハイランドしらびそ」(上村しらびそ高原施設)を除く10施設は19日から新たに、同地区出資の株式会社「大空(そら)企画」を指定する。10施設の従業員ら約40人は大空企画が雇用を引き継ぐ方針。

 11月12日から冬季休業中のハイランドは一旦は市の管理となるが、市産業経済部の遠山昌和部長は「来春(4月中旬)のオープンに向け、地域、関係団体と十分な管理運営体制を検討し、早い時期に指定管理者を選定したい」との流れを伝えた。南信州観光公社などがアドバイザーとして関与する。

 市側は変更理由について「今年発生した同公社の労働争議の解決の目処が未だ立たず、経営状況も悪化してきており、指定管理の履行が見込めない」と説明。市の調査で債務超過が分かり、公社側の「指定管理業務の継続は困難」との聞き取りや住民らの地域振興への思いも考慮した。同公社との協定に基づき、管理料の返還手続きを進める。

 大空企画の指定については「地元の産品活用や雇用創出による地域振興を目的とし、地域の文化や歴史に精通している。地域密着型の観光交流事業の推進が期待でき、利便性や雇用を確保し、地域振興を途切れることなくつなぐことができる」とした。

 同社は今月12日付で上村まちづくり委員会(北澤良太郎会長)の100%出資(資本金10万円)で設立。代表取締役は北澤会長で、事務所は上村自治振興センターの一角に置く。

 上村の若者センター(喫茶かみ)や農産物直売施設、山村文化資源保存伝習施設など10施設(4施設は冬季休業中)の管理運営を引き継ぐ。指定管理期間は残任の19年度末まで。本紙の取材に北澤会長は「地域の発展のために努めたい。ハイランドしらびそに関しても(指定管理を受けられる)体制を早期に整え、来春以降の予約に対応していければ」と話した。

 各施設は旧上村の村営だったが、合併後の2011年、地元住民らで設立した同公社が市の指定管理者として運営していた。ハイランドしらびそを巡っては、元支配人が11月末、労働基準法違反(賃金未払い)などの疑いで同公社と取締役の2人を同署に刑事告訴している。労基署は6月に2回、同公社に是正勧告を行っている。

  

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