リニア坑口用地取得に向け協議開始を報告 市議会開会で牧野市長

政治・行政

[ 2015年 9月 2日 水曜日 13時28分 ]

 飯田市議会9月定例会は1日開会し、市側は本年度一般会計補正予算案など計39議案を提出した。損害賠償の専決処分など4件の報告に続き、人事議案1件を即決。牧野光朗市長は開会あいさつでリニア中央新幹線事業に関し、リニア本体工事に伴う一部トンネル坑口付近の用地取得に向け、具体的な協議を関係団体と進めていることなどを伝えた。会期は9月29日までの29日間。一般質問は同9、10日に予定している。

 市リニア推進課によると、市内で予定される坑口3地点のうち、松川右岸の鼎と伊賀良境付近の用地取得に向け、松川入財産区との協議を開始。他地点に比べて工期の長期化が見込まれることから、スムーズに事業へ着手できるよう先駆けて進めているという。

 上郷飯沼・座光寺に設置されるリニア駅の周辺整備について牧野市長は「現在、JR東海や県との調整を図る中で、整備範囲の確定に向けた条件整理をしている」状況を伝えた。同課によると、主な条件は、アクセス道の取り付けや河川改良、地盤の高さなどで技術的観点を含めて整理している。

 8月に国土交通省の太田昭宏大臣や藤田耕三鉄道局長がリニア駅予定地の視察や講演で市内を訪れ「国と一緒になって発展させなければならない地域」「リニアを当地域や国の活性化につなげたい」などと述べたことに触れ「関係機関や地元としっかり調整を図りつつ、リニアの整備効果が十分に発揮されるよう着実に事業を進めたい」と話した。

 牧野市長は国の経済財政諮問会議が設置した専門調査会「経済・財政一体改革推進委員会」のメンバーとして、8月10日の初回会合に出席したことも報告し「地方ができることには責任を持って主体的に取り組み、それを国や県などがしっかり支援するという補完原則の考え方で、真の地方創生に向けた意見や提案を訴えていく」との意気込みを示した。

 今定例会の提出議案のうち、現在は15歳までの医療費無料化を来年度から18歳までに拡大するための条例改正案に関しては「子育て世帯に対する支援策の一つだが、何よりも地域の宝である子どもの健康を守りたいと願うもの。来年4月からの円滑な実施を目指して準備を進めたい」と理解を求めた。

  

関連の注目記事

powered by weblio