幅広く「環境」を議論、知事と飯伊住民80人が

政治・行政

[ 2010年 11月 18日 木曜日 16時38分 ]

 阿部守一知事と県民がテーマに基づき意見を交わす「県政タウンミーティング」が15日夜、飯田市吾妻町の同市公民館で開かれた。約80人が参加し「環境に配慮した地域づくり」に向けた提言を伝えたり、知事の考えを聞いたりした。

 会場入口には、「100万人のキャンドルナイトin南信州」などで活躍する「竹宵」の灯り100本余を関係者らが用意。南アルプス、天竜川、風越山に見立てて南信州を演出し、情緒を醸し出した。

 意見交換では、「100万人」の実行委員会などが活動を紹介し「竹宵の灯りを見て、地球温暖化について考えてほしい」などの願いを伝えた。長野県図がくり抜かれた特製の「竹宵」を贈られた知事は、県庁の知事室に飾ることを約束した。

 男性参加者は、燃料電池への期待を語る中で「製造特区を受けるなどして県の基幹産業として取り組むべき」と提言。知事は「コストや水素の取り扱いなど難しい問題もある」としながらも「資源の有限性から見て、エネルギーの分散化は必要。ローカルなエネルギーシステムのあり方を考えるべき」と指摘した。

 知事は「環境政策はライフスタイル全般に関係するため、総合計画のグリーン化が求められる」の意見に同調し、部局横断的な施策展開の必要性を強調した。「やるからには本気で徹底的にしなくては意味がない。事業仕分けが議論されているが、効果がないものはまっ先に廃止の対象とすべき」との見解も示した。

 太陽光発電の普及にかかわる男性は「行政は仕組みづくりに力を入れるべき。環境について、行政職員だけでなく、県民、市民が共に学び、提案できる場がほしい」と要望。別の男性は「豊かな環境を作るには、豊かな心がなければだめ。長野県独自の環境教育を徹底的にやってほしい」と期待を込めた。

 阿部知事は「長野県は自然環境や景観など、ベースの部分での優位性がある。ほかがうらやむような先進的な取り組みやビジョンを示したい」と総括。2時間を超える議論の終了後は「既存ではない、思い切った新たな取り組みへの期待を感じた」と話した。

  

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