平谷村が村の将来を考える新プロジェクト

政治・行政

[ 2012年 9月 8日 土曜日 8時45分 ]

 平谷村は、特産のトウモロコシなどを使った6次産業化を進め、村の将来を考える「食・農林・観光プロジェクト」を始動させる。県外業者に製造を委託してきたコーンスープやコーンカレーを村内製造に切り替え、新商品とともに消費拡大を図るほか、観光客が減少傾向にある中、新たにダイコンの特産化を目指し、収穫・加工体験など滞在型観光の実現につながる新規事業の具体化、農家の後継者育成にも取り組んでいく。

 6次産業化はスキー場を運営する第三セクター「みなみ信州平谷リゾート」が農林水産省の無利子融資資金や補助金を活用して、村所有の加工施設に必要な設備を導入し、村内農家が冬場などにスープやカレーの加工作業にあたり、高かった生産コストの低減と農家の収益増を目指す。

 評価の高いフルーツトウモロコシや伝統野菜の平谷いもなどの規格外品を使った加工食品も新たに開発し、「村民食」として村内のレストランや食堂、直売所、売店で提供・販売するほか、ネットやカタログの通販も使って消費拡大とブランド化を図る。これらを通してU・Iターン者の新規就農を促進し、生産者の意欲もさらに高めたい考えだ。

 本年度はスープなどのレシピ作りに着手し、学校給食や愛知県のイベントなどで提供しながら反応を見る。

 ダイコンの特産化と収穫・加工体験は、日帰り型観光から滞在型観光への移行に向けた取り組みの一つとして実施する計画。トウモロコシがない時期に、直売所の目玉商品となるよう栽培し、参加者限定の収穫会や凍み大根作り体験、家庭の味試食会などを検討していく。

 このほか炭・まき作りなど森林を生かした体験プログラム、観光農園の充実も図る。

 6日夜に開いたプロジェクト会議には、商工会や農業委員会、村農業等生産者組合など村内15団体の代表者が出席。村の第4次総合計画と6次産業化に沿ったプロジェクトを進める件について了解を得た上で、プロジェクトチームの委員長に商工会長の西川範明さんを選んだ。

 出席者は農業後継者の育成や獣害対策、生産計画に力を入れるよう要望。高くても売れるトウモロコシが育つ恵まれた条件を生かして、集客力のある温泉を核に取り組み、後継者問題も併行して考えながら進めていくことを確認し合った。

 18日の第1回プロジェクトチーム会議以降の会合は各団体の代表者だけでなく、他の役員や村の将来を担う若いメンバーも交えて開き、地域への浸透を図りたい考え。月刊農業紙の代表者もコーディネーターとして参加する。

  

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