松川町は12日、核兵器廃絶を目指す国際NGO「平和市長会議」(会長=松井一實広島市長)に1日付で加盟したと発表した。飯田下伊那では大鹿村も同日加盟した。
平和市長会議は1982(昭和57)年に設立。核兵器のない平和な世界を実現することを目的に、都市同士の緊密な連携、核兵器廃絶に向けた市民意識の喚起などの活動に力を入れている。国内の加盟都市は1日現在1232都市。
平和市長会議は核兵器のない平和な世界の実現に向けて取り組むことに期待し、深津徹町長は「国際社会との連携を図り、世界の恒久平和の実現を目指した取り組みを進めたい」と話した。
町内では中学校で平和学習会を開いたり、8月の生涯学習講座「まつかわ大学」では広島被爆者援護会理事長の講師に招き「消された街、広島」と題した講座を開いている。
一方、大鹿は「今回の加盟を、反核や平和に対する住民意識を強めるきっかけにしたい」とし今後、平和に関する新たな取り組みを検討していく。
県内では、松川町や大鹿村のほか佐久市、飯綱町、木祖村が新たに加わった。