松川町と防災協定の締結を目指す埼玉県蓮田市、同町の友好姉妹都市で災害時の相互応援協定を結んでいる静岡県牧之原市の市長らが1日、同町を訪れ、一層交流を深めていくことを確認した。松川と蓮田は今秋、災害時の相互応援協定を結ぶ。
町営温泉宿泊施設「清流苑」の第19回清流苑まつりに合わせた訪問で、同町が招待した。
町役場で開いた交流会には中野和信・蓮田市長、牧之原市の田久明副市長らが出席。深津徹町長は「住民レベルの交流が活発になり、元気な自治体になればいい」などと歓迎した。
牧之原市とは、合併前の旧相良町との間で1986(昭和61)年に友好姉妹町を結んだのがきっかけ。合併後の06年に同市とも同様に結び、行政間だけでなく少年野球やサッカーチームが相互に合宿するなど住民間でも交流がある。田久副市長は長い付き合いに感謝し「今後も盛んに交流していきたい」と述べた。
蓮田市と同町は、今秋の市制施行40周年記念に災害時の相互応援協定を結び、また友好宣言する予定。中野市長は、遠隔地の自治体と防災体制を整える重要性を指摘し「これを縁に牧之原市とも関係が深まれば」と話した。
松川町出身の声優、並木のり子さんがリーダーを務めるグループ「にゃんたぶぅ」の一員で、町広報大使に任命されているシンガー・ソングライター和田琢磨さんが蓮田市出身という縁で両市町は昨年から交流している。