任期満了(1月23日)に伴う大鹿村長選が12日に告示され、新人で元村議長の熊谷英俊候補(56)=無所属、鹿塩=が立候補を届け出た。同日午後1時現在までに他の届け出はなく、無投票初当選となる見通し。無投票になれば2013年以来8年ぶり。
熊谷候補は旧JA鹿塩支所前で出陣式を開き、第一声を放った。「村の皆さんの声にとことん耳を傾け、議論し、村づくりに取り組んでいく姿勢を貫く」と訴え、選挙カーに乗り込むと村内全域への遊説に出発した。
雪が降りしきる中、出陣式には多くの支援者が集まった。中山一寛後援会長は「候補は村民の意見を聞く姿勢を示しており、非常に期待している。先の見えない時代だが、一つ一つ困難を乗り越えていく村長になるよう応援を」と呼び掛けた。小池清県議は「新しい時代の先頭に立って」と激励。柳島貞康村長は「皆さんから末永い応援を」と求めた。
熊谷氏は千葉大卒業後、温泉旅館「塩湯荘」を経営。2003年5月から20年12月まで村議5期。12年から19年まで村議長を務めた。
同村の有権者数は860人(男420人、女440人)。
1時までに1人
村議補選の届出
熊谷氏の議員辞職に伴い12日に告示された大鹿村議補選は、欠員1に対し、同日午後1時現在までに新人で農業の大倉寛氏(71)=無所属、鹿塩=のみが立候補を届け出ている。
直前になって候補擁立の動きがあったものの、同時刻までに他の届け出はない。選挙戦になるかは同日午後5時の締め切りまで不透明な情勢となっている。