牧野市長が南相馬の元避難者を訪問

政治・行政

[ 2012年 3月 22日 木曜日 9時57分 ]

 飯田市の牧野光朗市長はこのほど、福島県南相馬市に2日間の日程で出張、被災地の現況を初めて視察した。東日本大震災の直後、南相馬市の桜井勝延市長の要請を受け、飯田下伊那にいち早く避難者103人を受け入れた。1年経った今も14世帯30人(うち飯田市11世帯26人)が当地域で避難生活を送っている。

 東京から新幹線とレンタカーで南相馬市に入った牧野市長ら一行3人は、昨年夏から秋にかけて同市に戻った元避難者6世帯19人を自宅や仮設住宅の4カ所に訪問。現在の生活ぶりについて「自宅に戻った人たちは顔つきが違い、安心感がひしひしと伝わってきた。普通の生活に戻りつつある。ただ、場所によっては放射線量が高いところがあるので、人によっては嫌だという人もいた」という。

 桜井市長とも懇談するなかで、有効求人倍率が1割を超えており、選り好みしなければ雇用の場はある。児童生徒の在籍率(9日現在)は、小学校が44%、中学校は60%。少しでも戻ってきてほしい。日々刻々と状況が変わってきているので、避難している人たちにしっかり情報を伝えていきたい―と力強く語ったという。

 市役所のある原町区は福島第1原発から25キロ離れており、店も行き交う車も放射線量も以前と変わらないが、警戒区域に指定されている20キロ圏内の小高区は時間がストップしたまま風化が進み「ゴーストタウン」と化している。牧野市長はその違いの大きさにびっくりして驚くとともに「避難者が戻ってこれる環境づくりに向け、飯田市としても南相馬市と連携をとる中でできる限り協力していきたい。避難者を帰したら終わりということではない」と感想を語った。

  

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