牧野市長が年頭所感

政治・行政

[ 2013年 1月 11日 金曜日 9時24分 ]

市長の年頭所感 強調したのは「デザイン力」―。飯田市の牧野光朗市長は10日、市役所で新春記者会見を開き、2013年の年頭所感と市政経営の方向を発表した。今後の産業、地域づくりでは「デザイン思考ができる人材が求められる」と指摘。リニア中央新幹線の開業も見据え「デザインを核とするモデル地域を全国に先駆けて創造するための構想を練る必要がある」と展望した。「リニア推進ロードマップ」の具体化においても、デザイン力を要点の一つに位置付けた。

 

 牧野市長は昨年の年頭所感で「知のネットワーク」の視点から論じた21世紀型の戦略的地域づくりについて、ことしは「デザイン」をキーワードに考察した。デザインの定義は様々あるが、概して「明確な目的や理念を持ってより良いものを創り出すこと」を意図している。

 

 「文化と経済は二律背反的ではなく融合し得る」との解釈も交え、地域づくり、ものづくり、人づくりのいずれにおいても「型にはまった」ものではなく、創造(想像)力を巡らせて感性に訴えられる「デザイン思考的アプローチ」が必要との認識を提示。デザイン人材を地域内で育てる必要性も論じた。

 

 「リニアが人の移動で大都市圏との時間距離を飛躍的に縮めるものであれば、飯田はリニア時代に全国へ必要なデザイン人材を供給し得る潜在力を有している」と期待。具体的に当地域でデザインしていく対象分野は「吟味が必要」としながらも「デザイン思考の人材や機能が集積したまちづくりへの議論を深めていく」と意気込みを伝えた。

 

 牧野市長は13年度の市政経営の基本方針について「将来を左右する重要な時期。先の先を見据えた『鳥の目』と足元を見つめる『虫の目』を持って臨む」と述べた。新年度に庁内の組織体制を見直すにあたっても「鳥の目と虫の目が機能する新たなシフトを敷く」とした。

 

 昨年の市政運営を表す漢字に「台」、年頭の一字に「確」を挙げ「秋にはリニアのルート、駅位置が確定し、検討を重ねてきた地域づくりやインフラ整備の方向も決まってくる。一方で新時代のまちづくりを考える上ではリニア将来ビジョンに掲げた『守るべきもの』『備えるべきもの』の確認も大切」と理由を説明した。

 

 リニア関連の取り組みでは「リニア推進ロードマップ」の具体化を図る方針で、広域道路ネットワークや土地利用のあり方を中心に国や県などと連携して進める。

 

 牧野市長は昨年10月に無投票3選を果たしており、13年度は「3期目の実質初年度」にあたる。引き続き▽経済的自立度を高める多様な産業施策▽地育力によるこころ豊かな人づくり―など自身の5つの基本方針に沿った取り組みを、第5次基本構想後期計画(12―16年度)の各政策とも整合させて展開する。

  

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