県政タウンミーティング  飯田で外国籍と意見交換

政治・行政

[ 2014年 2月 6日 木曜日 14時40分 ]

 県民の声を県政に反映させることを目指す「県政タウンミーティング」が4日夜、飯田市松尾公民館であった。今回は「多文化共生社会の実現~外国籍県民の自立と社会参加について~」をテーマに、阿部守一知事と外国籍県民など約40人が参加した。

 県内には約3万人の外国籍県民が暮らしている。知事は県総合5か年計画「しあわせ信州創造プラン」で基本目標に掲げる「確かな暮らしが営まれる美しい信州」に言及。5つの姿の1つとして「誰でも居場所と出番がある信州」と説明した。

 意見交換で、参加者の男性は「経済がおかしくなり、仕事がなくなった人が多い。高齢化で使われなくなった遊休農地で農業をやれる道があればいい」と要望。知事は「6次産業化に県としても力を入れている。外国籍の皆さんにも活躍してもらえる仕組みを考えねばと感じている」と答えた。

 ブラジル国籍の高校3年の女性は「小学校の日本語教室が自分のためになった。中学校でたくさんの友だちができ、部活も参加した。高校で日本語もうまく話せるようになり、文化の違いが分かるようになってきた。卒業したら4年制大学へ進学する。将来は日本で仕事をし両国の文化をより良いものにしていくため、何か1つのことに一緒に取り組めたらいい」

 アメリカ出身の男性は、23年前に飯田へ来て空手を始めたことがきっかけで日本語が話せるようになり、地域の伝統ある獅子舞のお披露目に「勝手に行った」ところ、「一緒に担いで」と誘われて参加。結婚して組合にも入りいろいろな役を受けて積極的に付き合いをしている体験を通して「自分から出ていくことで近所の人も助けてくれる。面倒くさいことをやるのが楽しくなって地域に溶け込む」と語った。

 一方、別の参加者からは「日本語を中学、高校で継続して学べる支援体制が必要」「派遣切りを生み出している法律が問題」「帰国者のお年寄りが言葉を分からないため施設の中で孤立している」「地域コミュニケーターをうまく活用できる場を」といった意見や要望も。

 言葉や法律(制度)などの壁について「労働や教育、介護などいろんな分野でいろんな壁に突き当たるが、多文化共生というくくりは簡単なようで難しい」との指摘も。移民法ができない現状について、県の関係者は「集住都市会議で年2回、国に要望もしているが、右から左の人も。意識を変える必要がある」と強調した。

 知事は「いろんな課題とポジティブな話と両方あった。税の特別徴収の問題は具体的に考える。個別テーマについて目に見える形で改善していかないといくらやっても変わらない。一歩進んだ形にぜひしたい」と約束した。

  

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