県知事選で現職の阿部守一氏が再選

政治・行政

[ 2014年 8月 13日 水曜日 8時08分 ]

阿部当選万歳 任期満了(31日)に伴う県知事選は10日、投開票が行われ、無所属で現職の阿部守一氏(53)が次点に50万票以上の大差をつけ2期目の当選を果たした。阿部氏の得票数は62万6462票で、得票率は84・2%と世論調査の高支持率を反映する結果となった。阿部氏に挑んだ新人で信州大農学部名誉教授の野口俊邦氏(71)は、10万6120票(得票率14・3%)にとどまった。埼玉県さいたま市の会社社長、根上隆氏(64)は1万1209票(同1・5%)で供託物没収点に届かなかった。注目された投票率は、台風接近の影響も重なり、過去最低の43・56%と前回(52・70%)を9・14ポイント下回った。

 

 県選挙管理委員会は13日に選挙会を開き、阿部氏の当選を決定。引き続き、当選証書の付与式を行う。

 

 飯田下伊那の得票結果は、阿部氏が5万2924票(得票率83・8%)野口氏が9156票(同14・5%)で全県とほぼ変わらなかった。また、投票率は飯田市が42・61%と前回(51・53%)に比べ8・92ポイント低下。下伊那郡は55・74%と前回(63・84%)を8・1ポイント下回った。

 

 今回の知事選は、全県的に関心が高い人口問題や少子化、高齢者問題、経済雇用などに加え、唯一の長野県駅が飯田市上郷飯沼に設置されるリニア中央新幹線計画推進の是非、県庁が遠い南信地域への第2県庁的機能の配置、子ども・障がい者の医療費の窓口無料化などが争点になった。

 

 共産党を除く7党から推薦を受けオール与党態勢を築いた阿部氏は、「人材教育」「生きがい健康」「環境・経済」「人口定着」「グローバル・観光」の「5つの県づくり」を公約に掲げた。また、県民起点の県政運営を基本スタンスとして、「オープンな県政」「地域重視の県政」「効果的な県政」を目指すと訴えた。

 

 リニアについては「生活環境に大きな負荷がかからないよう最大限配慮を求めてきた。その上で、未来に向け構想を生かしていかねばならない。知恵を出し合って未来のビジョンを今後共に実行していかねばならない。これから10年が勝負だと思っている」と街頭演説などで決意を語った。

 

 また、県政の南北格差について、本紙のアンケートに「これからリニア事業が具体化する中、相当程度市町村と連携し、県もしっかり投資していかなければならない。これまで以上にさまざまな取り組みを行っていく」と回答。「地方事務所などの現地機関のあり方をこれまで以上に強化し、地域振興局(仮称)をつくる方向で検討していく。移動知事室も行いたい」との考えを示した。

 

 阿部氏を支援する「明日の長野県づくり推進会議飯田下伊那支部」の伊藤喜平会長は、投票3日前の取材に「4年前に比べ今回はばちっと手応えを感じる。地元に密着した運動が相当浸透している。最初は若干の盛り上がりに欠けていたが、今は非常に強固な手応えを感じられるようになってきた」と話していたが、投票率も全県に比べ下げ幅が小さかった。

 

 一方、野口氏は共産党県委員会や県労連などで構成する「明るい県政をつくる県民の会」から出馬要請を受け、阿部知事に遅れること20日後の5月28日に立候補を表明。「戦争する国づくりは許さない。憲法と平和の選択で政治の流れを変えよう」「生活環境を破壊し、原発再稼働を前提としたリニアに断固反対」などと訴えたが、力が及ばなかった。

 

 県選管の発表によると、当日の有権者数は172万7409人(男83万3656人、女89万3753人)。投票者数は75万2538人(男36万4498人、女38万8040人)で、投票率は43・56%(男43・72%、女43・42%)。有効投票数は74万3791人。

  

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