県知事選で現職村井氏が不出馬を表明

政治・行政

[ 2010年 5月 14日 金曜日 9時32分 ]

 7月22日告示、8月8日の県知事選で、去就が注目されていた現職の村井仁氏(73)は13日、不出馬を表明した。午前に県庁で開いた定例会見で「当初から1期4年と決めていた。やるべきことはすべてやり尽くした」などと述べ、8月31日までの今期限りで引退することを明らかにした。村井氏はこれまで、経済団体などから出馬要請を受けていたが、進退の明言を避けていた。

 「県政運営の極度の混乱と疲弊の建て直しのために全力を尽くすと決めていた」「任期限り最善を尽くす覚悟で臨んできた」―。会見で村井氏は前回知事選の擁立経緯も踏まえ「1期4年間にやるべきことをやり、道筋を付けることができた」と自負した。

 「市町村が光り輝くことが地方自治で最も肝要」として、県政運営で市町村を支持する立場を重視した点を強調し「もの足りないと言われるのは見解の相違」と指摘。「さまざまな地域の人たちの声に耳を傾け、市町村とも密接に連携してきた」と振り返った。

 県政課題については「県はゴーイングコンサーン(継続事業体)であり、当然ある」と指摘。最たるものとして、経済対策を挙げた。

 経済団体などからの続投要請を踏まえ「もう一期の声をいただき感激したが、最初から(引退は)決めていたこと。知事として目指したものはある程度達成できた」と充実感をにじませてから「残る任期を全力でまっとうする」と表情を引き締めた。

 これまで自身の進退表明について「適切なタイミングで申し上げる」としてきた村井氏。「4年前から引退の決意は揺れることはなかったが、(支援する)多くの人たちの気持ちもあり、慎重な発言をせざるを得なかった。伝えるべき人への手続きを終えてのタイミング」と説明した。

 「後継者は」の問いには「県民に賢明な判断をしてもらう。今申し上げる立場にない」と明言を避けたものの「基礎的自治体である市町村を助けるのが県の役目。それを理解してくれる人が後に座ってくれるとありがたい」と述べた。

 村井氏は木曽町出身、東大卒。旧通産省を経て1986(昭和61)年に衆院議員に初当選。長野2区などで連続6期務め、国家公安委員長などを担った。2005年夏に郵政民営化関連法案に反対し、衆院議員を引退。06年の前回知事選は当時現職の田中康夫氏を制して初当選した。

 今夏の知事選をめぐっては、前県信濃美術館長の松本猛氏(59)が先月26日に出馬を表明。元副知事の阿部守一氏(49)が市民団体「県政連絡協議会」などからの出馬要請を受けている。

  

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