県知事選 長野市で公開討論会、現職と新人が持論主張

政治・行政

[ 2014年 7月 10日 木曜日 13時14分 ]

知事選公開討論 県内18の青年会議所でつくる日本青年会議所長野ブロック協議会主催の知事選(24日告示、8月10日投開票)の公開討論会「次代へ向けた長野県民の選択」が8日夜、長野市若里市民文化ホールであった。これまでに立候補を表明した現職の阿部守一氏(53)と、新人で信州大名誉教授の野口俊邦氏(71)が2時間にわたり討論を繰り広げた。聴衆220人(主催者発表)が参加したほか、インターネットで生中継された。

 

 公開討論会は、政策本位による政治選択を目指し、2000年から開催している。5回目となる今回は、青年会議所のメンバーが県内を聞き回って県民の声を聞き、地域経済と雇用対策をはじめ▽インフラ整備から見る今後の長野県▽教育問題▽今後の長野県の運営―の4つのテーマを決めた。

 

 討論では候補者同士によるクロストークの手法を用いて、より深みのあるやりとりが行われるよう工夫も。コーディネーターは、飯田青年会議所の元理事長で公開討論会支援NGOリンカーン・フォーラム理事の熊谷弘氏が務めた。

 

 冒頭、阿部氏は「ドクターヘリの2機目の導入やパーソナルサポートセンターの設置、有効求人倍率の改善など、4年前に訴えてきたことを9割方実行することができた。今回の公約は最終的に取りまとめている最中だが、確かな暮らしの基礎づくりなどさまざまな政策に取り組みたい。私の思いは、昨年策定した『しあわせ信州創造プラン』にも引き継いでいる」

 

 野口氏は「憲法を生かして命や暮らしを守る。長野県の素晴らしい特徴を生かし、自然と人間が共存できる、長野県全体がエコパークになるような県をつくっていきたい。最優先課題は、福祉医療費の窓口無料化。県内5000人に上る特養待機者が施設に入れる状況もつくっていかねば。子育て世代、若者、高齢者がいきいきと暮らせる長野県を実現するのが私の願い」とそれぞれ語った。

 

 ○×問題で「第2県庁は必要か」と問われ、阿部氏は「×」、野口氏は「○」と答える場面も。候補者同士の自由討論では、医療費の窓口無料化をめぐり、阿部氏が「窓口医療の定義を広く解釈されている。本県は償還払い方式を取っているが、全国でも自己負担金を取っている自治体は39ある」と反論。野口氏は「後から戻ってくると分かっていてもその時にお金がないと切実な問題。高校生まで無料の市町村は独自財源でやっている。県がこれを支えていくことがもっと必要」と主張した。

 

 リニアについて、野口氏は「全面的に中止すべき。南アルプスにトンネルを掘って残土をどこに捨てるのか。1日1700台ものトラックが走る。このようなものをなぜ造るのか」と主張。阿部氏は「伊那谷の発展に寄与できるよう積極的に活用すべき。安全や環境は重要であり、残土の問題も不安があるので、JRに地域と協定を結ぶように言っている。地域にとってメリットのある形の事業にしていかなければいけない」と答えた。

 

 野口氏が「住民でリニアに乗ってみたいとか経済が活性化すると思っている人はほとんどいない」と発言したのに対し、阿部氏は「飯田下伊那の人が本当にそういう感覚か直接聞かれた方がいい」と反論する場面もあった。

 

  

関連の注目記事

powered by weblio


  
        


南信州新聞公式アカウント
@minamishinshu



記事の検索はこちらから







webで電子版「南信州」を購読

南信州オンラインブックストア
新刊情報



平成二十六年丙申歳 飯田お練りまつり
著:飯田お練りまつり奉賛会編
 出版社:南信州新聞社出版局

連載記事