県議会特別委が下伊那郡区分割の説明会

政治・行政

[ 2017年 12月 1日 金曜日 15時46分 ]

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 2019年春の県議選から定数を1人減員して57人とするための選挙区の見直しで、県議会の特別委員会(古田芙士委員長)が下伊那郡選挙区(定数2)を分割する方向を決めた経緯や理由などを地元の首長や議長に説明する会が11月30日夕、長野市の議会棟で初めて開かれた。

 下伊那郡町村会の松島貞治会長(泰阜村長)が先月22日に県議会へ下伊那郡町村議会議長会と連名で「最も受け入れがたい案。決定前に選挙区で説明を」と強く求める要望書を県議会(垣内基良議長)に提出。同24日には特別委で同内容の口頭陳情を行ったのを受け、この日正副委員長が下伊那郡13町村の首長や議長らに説明した。飯田市の議長と副市長も出席した。

 冒頭、松島会長が新たな要望書を読み上げた。この中で、下伊那郡の北部5町村を1人区、西南部8町村を飯田市(定数3)と合区して3人とする特別委の方向について「地域の取り組みと一体感を阻害するもので、到底納得できない」と訴えた。

 特別委は、今定例会最終日の8日の本会議に条例案の提出を予定している。松島会長は「対象となる選挙民と県議会の双方の理解の下で定数と選挙区の見直しが行われるべき」と指摘。地域の声を真摯に受け止め、拙速な議案の提出と今定例会での議決は行わず、さらに継続的に慎重な検討をするよう強く要望した。

 要望書を受け取った古田委員長は、1票の格差縮小のための選挙区見直しの試算結果などを説明。「どの選挙区も猛反対するが、議会が責任を持って決めるしか仕方がない。苦渋の選択をしなければならなかった」と理解を求めた。

   *  *

 この後のフリートーキングでは、町村長や議長から分割案に反対する意見が続出した。反対意見に賛同する拍手も起きた。

 口火を切った松川町の深津徹町長は「下伊那を分割する話は今まで一度もなかった。唐突に出てきた。下伊那1減がやむを得ないとしても、分割だけはやめていただきたい。拙速な決定を避けていただきたい」、根羽村の大久保憲一村長は「下伊那が一体となって数多くの取り組みを進めてきた。分割案はもう少しかみくだいて理解できるよう説明が必要」と述べた。

 松川町の森谷岩夫議長は「県議会で決めることだが、地元の声をもう少し聞いて進めてもらいたい。まさか分割案が出てくるとは思っていなかった。寝耳に水。一方的で憤慨している」、阿南町の勝野一成町長は「住民から非常に厳しい声が出ている。このまま決定されると県議会への不信感を抱き、我々も納得できない」と述べた。

 飯田市の清水勇議長は「1票の格差是正の必要性は承知しているが、もっと丁寧な説明があった方がいい。飯田市と合区となるとどうなるのか考えなければならない」、下伊那郡町村議長会の下平豊久会長(豊丘村議長)は「分割案は定数削減のつじつま合わせでしかない。一体どのように考えればこのような結論が出るのか。拙速な結論付けはせず、何らかの方法を検討してもらい、今度は飯伊へおいでいただきたい」

 下條村の金田憲治村長は「身を削っても仕方がない腹積もりだが、分割だけはやめてもらいたい。もう少しいろんな方法を考えて」、売木村の松村尚重議長は「長野まで4時間かけて来た。県政の北高南低は親父の代から聞いているが、こういうことなのか」

 天龍村の板倉幸正議長は「下伊那の1減は受け入れようと動いていたが、分割は今までのまとまりがなくなっていくおそれがある。もう少し慎重な審議をお願いしたい」と要望した。

 最後に、古田委員長は「(説明会が)もう少し早ければ。みなさんの痛切な声は分かっているが、どこの選挙区も猛反対する。議会が責任をもってやるしかない。今日の意見を委員にも伝えていきたい」とした。

  

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