県議会環境産業委が現地調査で来飯 リニア地域振興策で懸念や注文

政治・行政

[ 2015年 9月 3日 木曜日 16時38分 ]

 県議会の環境産業観光委員会(宮本衛司委員長、7人)が2日、現地調査のため来飯。飯田合同庁舎で南信州広域連合から陳情、下伊那地方事務所と飯田建設事務所から概況説明を受けて質疑の後、航空宇宙産業クラスター拠点工場(松尾明)、かぶちゃん電力かぶちゃん村森の発電所(箱川)を視察した。今回の現地調査は先月31日から松本、諏訪、伊那、木曽に続いて飯伊入りした。

 広域連合の陳情は、リニア中央新幹線の工事に伴う環境への影響について「住民生活や自然環境への影響を極力低減し、事業に対する不安や心配を払しょくできるよう、県からJR東海に対し一層の指導を」と要望。

 膨大な掘削土の発生や水資源への影響などにより、沿線地域の自然・生活環境に重大な影響を与えることがないよう、工事用車両の運行のみでなく、住民の生活環境や自然環境を守るために必要な事項や新たに発生した課題についても協定などの形で文書での確認を行うよう、県に指導・監督を求めるなどの内容。

 広域連合の関係者が退出した後、概況説明を受けて質疑を行った中で、飯田市区選出の小池清委員は「リニアの駅が飯田にできる。飯伊の発展が全県へ波及効果をおよぼすよう、具体的な振興策の要望が今回も出てこなかった。具体的な考えを早く示してほしい、しっかり協力していきたいと申し上げているが、なかなか地域から出てこないので心配している。見えるかたちで将来の地域の振興策を示していくことが重要ではないか」と県側の考えを質した。

 下伊那地事所の有賀秀敏所長は「見えるかたちで地域振興のため具体的にどのようなことをやるか設計図が示されていない。これから南信州、上伊那、中信、県全体へと波及効果を広めていくのが県のスタンス。いつまでに誰が何をやるのか関係者と一緒にこれから検討を進めていきたい」と述べるにとどまった。

 小池委員は「せっかくリニアの駅ができる。新たな地域振興策を具体的に進めることが大事と考える。経済波及効果が期待されるが、今からやっていかないと12年はあっという間に過ぎる」と懸念。

 これに関連して、松本市区選出の本郷一彦委員は「1つのプロジェクトの花が咲くには15年ぐらいかかる。リニアという新しいテクノロジーは、あらゆる分野が一体となって相当抜本的な都市戦略、都市政策を打ち立てないと作文だけで終わって花が咲かない。相当力強い政治行政のリーダーシップがないとできない」と強調した。

  

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