県議補選下伊那郡区で吉川氏が初当選

政治・行政

[ 2010年 8月 10日 火曜日 9時54分 ]

 知事選に伴う県議補選下伊那郡区(欠員1)は8日、下伊那郡13町村で一斉に投票が行われ、即日開票の結果、民主党が推薦した無所属新人で税理士の吉川彰一氏(40)=高森町吉田=が1万5182票を獲得し初当選した。次点は自民党公認の新人で同党の吉田博美参院議員の公設秘書を退職した川久保文良氏(35)=松川町元大島=の1万2350票。その差は2832票だった。知事選の松本猛氏の支援団体「わくわく信州」の推薦を受けた無所属新人で自動車学校経営の矢澤文建氏(40)=喬木村阿島=は4608票にとどまった。

 当日の有権者数は5万2579人、投票者数は3万3311人で注目された投票率は63・35%。2007年4月の統一地方選で行われた県議選下伊那郡区の投票率(66・99%)を3・64ポイント下回った。清内路村を合併した阿智村を含め全13町村で軒並み減少したが、地元候補が集中した大票田の北部町村は減少率が比較的小さかった。

 町村別の得票をみると、吉川氏が地元高森町、豊丘村、喬木村、阿智村、天龍村、大鹿村の6町村で1位。川久保氏は地元松川町、阿南町、下條村、泰阜村、根羽村、売木村、平谷村の7町村で1位だった。高森町で両者の差は3156票だったのに対し、松川町では345票の僅差だった。また、大票田の北部5町村のうち4町村で吉川氏が上回った。

 今回の補選は、2007年4月の本選挙(定数2)で社民党現職の森田恒雄氏に続いて当選した自民党現職の佐藤友昭氏が翌年7月に死去したのに伴い、知事選にあわせて行われた。自民党は議席回復を目指し川久保氏を擁立。吉田参院議員、宮下一郎前衆院議員の後援会を活用し、知事選で自民党が全面的に支援した腰原愛正氏とのセット選挙を展開した。

 その結果、前回佐藤氏が獲得した1万2177票を173票上回ったが、知事選で腰原氏が敗れた影響もあり自民党の議席回復はならなかった。長年、自民と社民が議席を分け合ってきた下伊那郡区で吉川氏が「新しい風」を吹かせる結果となった。

 吉川氏は5月末に出馬を表明。知事選で阿部守一氏を推薦した民主党、連合長野の推薦と、森田氏の全面支援を受け、「新しい風に」をキャッチフレーズに政策の浸透を図った。

 川久保氏は6月下旬に出馬を表明。知事選で腰原氏を全面的に支援した自民党公認候補として、公明党の支援も得て組織選挙を展開。「下伊那の発展のために欠かせない人物」と支持を訴えたが、あと一歩及ばなかった。

 矢澤氏は7月上旬に正式に出馬を表明。知事選で松本氏の支援をいち早く打ち出し「県のリーダーと方向をすり合わせ、明確な成果を出す」と訴えたが、後援会が組織だった動きをするまでに至らなかった。来春の本選挙に向けて、組織づくりが最大の課題となる。

  

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