知事選初当選の阿部氏が初登庁

政治・行政

[ 2010年 9月 3日 金曜日 15時37分 ]

 8月8日の知事選で初当選した阿部守一氏(49)が1日、長野市の県庁に初登庁し「県民の声をしっかり聞き、職員や県民と協力し合って新しい長野県を切り開いていく決意を新たにしている。誠心誠意全力で県政を運営することを改めて県民に誓う」と意気込みを語り、新たな県政の船出を切った。午後の職員らへの訓示では、求める姿勢として▽チャレンジ精神で取り組む▽現場の視点を大事にする▽行政や県民などとの壁をなくす―の3点を強調した。

 阿部氏は午前8時42分ごろ、正面玄関前から初登庁。県職員や支持者たちが作った歓迎の花道を笑顔で進み、手を振ったり、握手を交わしたりして拍手による激励に応えた。

 庁舎の玄関前で知事就任後初のあいさつに立ち「選挙期間中に支援を賜った県民一人ひとりに心から感謝したい」と一礼。表情を引き締め「(副知事を退任後の)この6年間で長野県は様々なことが起こったが、可能性や潜在能力にあふれる。県民の声をしっかり聞き、各地域の県民と協力し合って新しい県政を切り開く」と決意を語った。

 この日の阿部氏は、選挙期間中にトレードカラーにしていたオレンジ色のワイシャツを着用。「選挙のことを思い出す意味も込めて選んだ」という。知事室の椅子に座った感想を問われると「なるべく、ここでじっとせずに行動する。街中の声を県政に反映する役割、ある意味、翻訳者の役割を果たし、県民と県庁をつなぐポストにしたい」と現場重視の姿勢を示した。

 同9時からは前日に知事を退任した村井仁氏(73)と事務の引き継ぎを行った。村井氏から「おめでとうございます。課題は山積しているが、どうぞよろしく」の祝福と激励を受けた阿部知事は「4年間おつかれさまでした。村井さんが築いた県政の土台を生かし、新しい時代に向けた将来の長野県づくりへ全力で取り組む」と約束し「さまざまな観点からご指導を」と願った。新旧知事は県政発展の思いを込めて握手を交わした。

 「防災の日」のこの日は同9時40分から、東海地震の発生を想定した県地震総合防災訓練が県庁災害対策本部室などで行われた。阿部知事は災害対策本部長として、紺色とオレンジ色を基調にした真新しい防災服に身を包み、陣頭指揮にあたったり、被災状況の報告を受けたりした。

 午後1時からは職員約650人を前に初の訓示。知事選で基本政策のビジョンに掲げた「共に支える確かな暮らし 信州に築く県民主権」を伝え「少しでも未来に希望が持てる長野県づくりに、県と市町村、県民が力を合わせて取り組みたい」との意気込みを披露した。

 「行政職はとかくタコつぼ型になりがち。目的や期待される成果が何かを改めて考え直してほしい」と前向きな業務展開を要望し、求める3点として▽チャレンジ精神▽現場視点▽壁をなくす―を列挙。チャレンジ精神については「時代は変革期で、何でも右肩上がりは過去。従来通りで事足りるとせず、一歩でも前に出る県政を願う」と力を込めた。

 2点目の「現場視点」の中では、政策の目玉である「信州型事業仕分け」に言及し、暮らしや仕事、市町村、県組織など、あらゆる現場の声を大切にするよう指示。3点目の「壁をなくす」については、国などとの行政間の壁、県と住民の壁、組織内の縦割りの壁を取り払い、協力関係を築くよう呼び掛けた。

 知事日程によると、阿部知事は訓示後に県警や県教委、議会や各部局などへあいさつに回り、同3時半から部局長・地方事務所長会議に出席。同4時半から知事会見を行う。

 阿部知事は8月の知事選で、村井前知事の後継候補を約5000票の僅差で破って初当選を果たした。選挙期間中は「県民主権」をキーワードに掲げ、子育てや教育、医療などに尽力する方針を強調。施策の目玉とした「信州型事業仕分け」については、早ければ年内中にも取り組む考えを示しており、行財政改革の手腕が問われる。

 2人制を予定する副知事の1人には、県の和田恭良環境部長の起用が固まっており、13日に予定の県議会臨時会で人事案を提出し、同意を求める。残る1人は女性副知事を登用する方針だが、人選や時期は未定。

  

関連の注目記事

powered by weblio


  

こちらの記事もどうぞ(広告を含む)

     

最近の記事

自然とアートが融合

5月10日月曜日15:58

飯田が17年ぶりに南信制す

5月10日月曜日15:51

村の新たな観光拠点に

5月8日土曜日13:17

30匹が元気よく

5月8日土曜日13:01

「参加者の安全確保して」

5月7日金曜日15:42

屋外で多彩な催し

5月7日金曜日15:53

2度の延期乗り越え門出祝う

5月4日火曜日13:01

クリンソウが開花

5月4日火曜日13:10

焼き肉のたれでヒットを

5月3日月曜日13:00

子どもたちの声援を力に

5月3日月曜日13:22

連帯し未来切り開く

5月1日土曜日13:38

地区に響く茶摘み唄

5月1日土曜日13:25

2年ぶり開催向け協議

4月30日金曜日15:45

新緑に映えるこいのぼり

4月30日金曜日15:24

市田柿の皮でのど飴

4月29日木曜日13:48










記事の検索はこちらから





















南信州電子版購読

スポンサーリンク

ふるさと納税でもらえる 南信州新聞 ふるさと納税でもらえる 南信州新聞