衆院選候補者による合同個人演説会

政治・行政

[ 2012年 12月 13日 木曜日 8時00分 ]

 16日投開票の第46回衆議院議員選挙で、小選挙区の長野5区に立候補した5人による合同個人演説会が11日夜、飯田市鼎中平の市鼎文化センターであった。候補たちは新しい国家戦略や暮らし、地域の活性化策などをテーマに主張を重ね、最終演説で決意や公約を表明。討論を通じて有権者たちに主張の違いをアピールしながら支持を訴えた。

 出席したのは、日本未来の党前職の加藤学候補(44)、自民党元職の宮下一郎候補(54)、社民党新人の池田幸代候補(40)、民主党新人の花岡明久候補(33)、共産党新人の三沢好夫候補(68)の全5人。質問に答える形で順に思いや考えを語った。

 「新しい日本の形と国家戦略」について、加藤候補は「品格のある日本」を挙げ、原発事故の反省を踏まえて「子どもたちにこの危険を残さない」と脱原発を強調。宮下候補は「日本再出発」を掲げ、「共存共栄の経済構築、開かれた社会、地方が元気になれる国をつくる」とした。

 池田候補は脱原発と格差是正、憲法改正反対を挙げ、「脱原発から新産業を起こし、地域内で経済を循環させる」と主張した。花岡候補は「きょうよりあすが良くなる社会」を訴え、「年金、医療、介護、子育ての4つで改革を進める」と強調。三沢候補は「憲法を生かした政治」を掲げ、人権や地方を尊重する社会づくり、諸外国との対等で平等な関係づくりを訴えた。

 地域課題については、リニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開業・開通を見据えた地域づくりを問う質問に応じた。

 加藤候補は「リニアの電力をこの地域の再生可能エネルギーで賄うという意気込みで取り組む」と再生可能エネルギー産業の振興にも言及。宮下候補は「この15年間を伊那谷発展の集中期間にする」とし、インフラ整備や企業立地促進、観光経路開発などを進めるとした。池田候補は「農家民宿やクラインガルテンなどで、都会から人を呼び込む」とし、電力や活断層などを不安視する声にも応じるとした。

 花岡候補は「リニアはバラ色ばかりではない」と警鐘を鳴らし、「中心市街地の活性化や公共交通の対応などをしっかり行わなければ」と強調。三沢候補は「リニアの前にやるべきことがある」とし、山間地でも安心して暮らせる交通網やライフラインの整備が第一と訴えた。

 互いに質問をぶつけあう自由討論の時間では、政党間で意見が大きく分かれている憲法改正やTPP交渉参加、消費増税などをめぐり、候補たちが激しいやりとりをする場面もあった。

 合同個人演説会は県内の有志でつくる実行委員会(熊谷弘代表)が企画、運営。5候補がそろって参加し、意見を交わすのは公示後初めてで、会場では約150人の有権者が言葉に耳を傾け、考え方や各政党が掲げる政策の違いに注目していた。

  

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