観光振興ビジョンと活プロの答申

政治・行政

[ 2014年 11月 21日 金曜日 9時54分 ]

産業振興審の答申 飯田市産業振興審議会(会長・柴田忠昭飯田商工会議所会頭)は20日、市の「地域経済活性化プログラム2015」(活プロ)の作成と「観光振興ビジョン」の素案に関する提言を牧野光朗市長へ答申した。活プロは高速交通網時代を見据えた取り組みや産業分野全体にわたる人材育成の強化、重点戦略・プロジェクトの絞り込みの観点を強調。一方の同ビジョンについては、実効性を高めるための目標やロードマップ、役割分担の明確化などを求めた。

 

 本年度の計3回の議論を踏まえ、答申内容をまとめた。市が来年2月の公表を目指す活プロ15の作成に向けては、リニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開通時代を見据え、地域経済の活性や産業づくりに向けた戦略的な取り組みを期待。世界で戦える人材の育成、重点戦略の絞り込みと強力な推進も重要視した。

 

 分野別のうち、製造業については航空宇宙産業やメディカルバイオ、新エネルギーなど次世代産業の推進を提言。農業は担い手対策や独自性のある6次産業化、林業は地域産材を使った住宅の増進や技術力の向上につながる取り組みなどの検討を盛った。

 

 観光では、山岳、まちなか、天龍峡再生などそれぞれの魅力づくりの必要性を指摘した。商業では、地域内の経済循環の取り組みや買物困難者対策の強化を、金融では新産業に応じた資金繰り支援や起業を目指す人たちへのノウハウ支援を提案。人口減少時代を踏まえ、移住や人材の誘策も強く求めた。

 

 一方、市が来年3月の公表を見込む「観光振興ビジョン」の素案は観光振興の目指す方向性として「リニアや三遠南信道による誘客戦略」など5つの柱を設定し、推進施策やイメージ例などを盛り込んだ。12月中旬から1カ月間、パブリックコメントを募集する。

 

 審議会の答申は5項目で、ビジョンの実効性を高める視点を強調。観光の目指す姿を理念のみならず、数値目標などで具体的に分かりやすく示すよう指摘したほか、観光事業の内容を市民や関係団体、事業者にも分かるよう具体的なロードマップの作成を求めた。市側もすでにその方向で動いている。

 

 ビジョンの実現に向けては、市、関係団体、事業者、市民の役割分担の明確化も求め、全市を挙げた協働の取り組みを期待。市だけでなく、周辺市町村とともに多様な観光資源が集積する地域としての魅力を発信し、リニアや三遠南信道といった高速交通網でつながる地域とも連携した広域観光事業の推進、認知度向上策の強化も求めた。

 

 答申にあたり柴田会長は「実効性を高めることが重要」と強調。観光振興ビジョンについては「地域にはいろいろな観光資源があるが、傑出したものに乏しく、組み合わせで飯田らしさを訴えることが重要」と話した。

 

 牧野市長は「来年度の予算編成も含め、答申内容を参考にさせていただきたい」と応じた。

  

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