阿智村と天体望遠鏡メーカーが連携協定

政治・行政

[ 2015年 10月 2日 金曜日 10時53分 ]

 阿智村と天体望遠鏡メーカー、ビクセン(新妻和重社長)=埼玉県所沢市=は30日、地域振興に関する連携協定を締結した。ビクセンはすでに今春から、村の星空ナイトツアーへ天体望遠鏡を提供するなどして連携してきた。協定により観光分野だけでなく、住民の星空観察や星を生かした村づくりへ包括的に協力していく。

 ビクセンは、天体望遠鏡をはじめとした総合光学機器メーカーで顕微鏡や双眼鏡、ルーペ、コンパスなど光学機器の開発から販売、輸出入を手掛ける。社名はサンタクロースのそりを引くトナカイの名前に由来。「星を見せる会社」というビジョンのもと、星空観望会の協力や「宙ガール」「宙キャンプ」などのライフスタイルを提案してきた。

 村が手掛けるスタービレッジ阿智誘客促進協議会の星空ナイトツアーでは、雨天や曇天の対策をする一方、星が見えにくい満月の夜でも来場者の満足度を上げようと同社へ協力を依頼。今春のシーズン開幕から連携が始まった。

 会場のヘブンスそのはらには同社製の天体望遠鏡40台ほどが常備された。イベント時には同社スタッフが天体望遠鏡の操作方法をレクチャーし、訪れた人々が星々の姿を楽しんでいる。また、コラボレーションによるオリジナルグッズ(コンパス、星座早見盤)の販売、双方の媒体を通じた情報発信の相乗効果、ブランド力向上にもつながっている。

 今回の協定では、星空をテーマに▽観光地づくり▽満足度向上▽住民学習▽村づくり▽文化創出―の5分野で協力していくとした。熊谷秀樹村長は「星を観光だけでなく村全体に広げたい。星が輝く村では空気も水もきれい。自然の豊かさを感じ、子どもたちの教育に生かし、心豊かな村にしていきたい」と語った。

 新妻社長は「レンズを通して自然科学を楽しんでもらえるよう活動している。私たちの考えが地域振興にリンクしていけるのでは」と期待を込めた。また「星を上手に見るためにはきちんとした知識が必要になる。月の満ち欠けや夏の天の川など、日常から夜空を楽しむ村になるよう協力していきたい」と話していた。

  

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