阿部知事と飯伊首長が意見交換会

政治・行政

[ 2016年 5月 18日 水曜日 8時23分 ]

 阿部守一知事は16日、飯田合同庁舎で飯伊14市町村長との意見交換会を開いた。「地方版総合戦略の推進による移住・定住促進」をテーマに、当初予定時間を大幅にオーバーし3時間にわたり意見交換した。

 冒頭、知事は「県全体をみた時、将来、飯田下伊那は最も大きく変化する地域と考えている。リニアのメリットを最大にし、デメリットを最小にする工夫が必要になる。県としても、リニア関連道路に500~700億円という相当な投資をしていく決意。しっかり方向合わせをして、一緒になって取り組んでいきたい」とあいさつした。

 続いて、飯伊地域の現状と課題について、南信州広域連合の牧野光朗連合長(飯田市長)が説明。策定中の地方版総合戦略のポイントを踏まえ、旧飯田工業高校跡地の無償貸与と同校舎施設の無償譲渡などによる「知の拠点」整備と信大コンソーシアムへの支援、リニア効果を生かすための幹線道路網の整備促進や各種施設の検討・整備などを県との協議・検討事項として挙げた。

 この後、各市町村長が順番に発言し、知事が考えを述べた。この中で、阿智村の熊谷秀樹村長は「地方事務所の中に定住チームをつくれないか」と提案。知事は「ぜひやりたい。関係する組織でチームをつくり、全国フェアなどで南信州全体をPRしコーディネートする。定住希望者のニーズに合った町村につないでいく」と答えた。

 根羽村の大久保憲一村長は、村の資源である森林をさらに活用した新たな「しごと」の創出の取り組みなどを説明。知事は「根羽村は木材の先進地。一緒になって取り組んでいただければありがたい。もう少し広域で考えていくよう地方事務所から林務部につないでもらいたい。梁材に県産材を利用したり、国立競技場に県産材を使うなど、需要拡大をしっかりやっていきたい」と述べた。

 売木村の清水秀樹村長は「県立公園(南信州広域公園)の利用者は中京方面がほとんど。愛知県と一緒になってPRをやってもらえないか」と要望。知事は「県の施設。県が村と一緒になってPRをしていきたい」とした。

 このほか「下伊那南部地域からのリニアアクセス道路の整備を」(松島貞一泰阜村長)、「着地型観光に力を入れているが、広域連携が課題」(深津徹松川町長)、「リニアは我々が思っている以上に覚悟しないといけない」(伊藤喜平下條村長)など、さまざまな要望意見が出た。

 阿部知事は「聞きっぱなしにしたくない。もう一度共有できるよう整理し、市町村長にフィードバックして確認し対応する」と説明。特に、観光について「県庁に観光推進本部をつくって、森林セラピーや農家民宿など県庁全体で観光を考えていく。看板の架け替えでなく、抜本的に変える。観光行政の大転換を図る」と述べた。

  

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