飯田で知事と技術人ら懇談

政治・行政

[ 2012年 2月 7日 火曜日 15時46分 ]

 阿部守一知事を招いての「ものづくり・芸術・芸能を活かした地域づくり懇談会」が6日、飯田市上郷別府の英会話教室「寺子屋」で開かれた。飯田下伊那地域の宮大工や樹木医、木地師、医師などの専門家16人が参加。日ごろの業務のこだわりも交えて、地域の魅力をどう高めていくかの視点を中心に意見を交わした。

 寺子屋を拠点に多彩な文化活動を展開するグループ「SENS」(浅野茂穂代表)が企画し、会員たちが参加した。阿智村の宮大工は、飯田下伊那地域に残る古民家の再生支援を提案。伝統工法の技術の継承も喫緊の課題に位置付けた。

 漆器の工芸家は「県によって、伝統工芸の人材育成などの力の入れように温度差がある」と指摘。4月から他県の医療機関で研修後に再度の帰郷を予定する医師も「待遇は良くても、学べる環境が不十分では人は集まらない」と述べ、医療分野における教育の充実や価値の創造を願った。

 阿部知事は今後の生活様式のあり方を展望する中で、東日本大震災や原発事故を踏まえ「都会化すればハッピーとはならない時代」と指摘。「水や食料、地域の絆、自然エネルギーなど、視点を変えれば、潜在的な可能性があるのが信州」と強調した。

 「技や才覚がある人を大事にする県」「人が人をひき付ける県」づくりに尽力する姿勢を示し「県民の協力なしではできない。ぜひ、SENSの皆さんからも具体的な提言を願う」と呼び掛けた。

 「大阪都構想」を引き合いに「道州制の議論は確実に出てくるが、(他県と州を形成せずに)長野県だけでも良いのではとも考えている」との持論を伝える場面もあった。

  

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