飯田市 龍江から市政懇始まる 中学生も教育課題で意見

政治・行政

[ 2018年 5月 26日 土曜日 14時03分 ]

龍江地区から今年の飯田市政懇がスタート

 飯田市の2018年度の市政懇談会が25日夜、龍江地区を皮切りに始まった。龍江公民館を会場に住民ら約100人が参加。牧野光朗市長による市政経営方針の説明に続き、教育、産業、人口減少の3分科会に分かれ、市の幹部らを交えて地域の課題や振興策などを議論した。竜東、竜峡中学校に通う地区内の生徒6人も参加し、部活動や学習環境など身近な教育課題を伝えた。市政懇は8月1日の上郷地区まで市内20地区で順次開く。

 ことしの市政懇は、市内20地区ごとに地域の個性を生かし、移住・定住の促進や交流・関係人口の増加を目指す「田舎へ還ろう戦略」の前進に向けた議論の場にも位置付けた。同戦略は市総合計画(17~28年度)の基本目標の一つになっている。

 牧野市長は同戦略を進める基盤にコミュニティーを位置付け「当事者意識を高め合う取り組みが重要」と強調。地域に呼び込みたい人材を明確にした上で、戦略の考案、実践を通じた試行錯誤と改善のステップを期待した。

 分科会のうち、中学生らが参加した教育分科会では、少子化の影響で減少が続く部活動をはじめ、教室や文化施設など教育環境の改善を求める声が複数上がった。

 竜東中の男子生徒はサッカー部員が4人で大会に出られない状況を伝え「何とか方法があれば」の思いを吐露。住民からは、合同チームを編成するにも、各校に同じ部活があることが条件で、練習時の移動などの課題も多いことから、困難な実情が示された。

 一方、一つの部活動を複数の学校で運営する「合同部活動」の支援に県教委が乗り出したことを踏まえ「市内の全9校で競技ごとの拠点校をつくり、子どもたちの選択肢を広げるのはどうか」の提案も。市教委の三浦伸一教育次長は「飯田はエリアが広く、人口規模に対して中学校数が多いため、現実的には難しさがあるが、意見として受け止める」と答えた。

 中学生からは「夏場は(暑くて)勉強に集中できないので、教室にクーラーを」「飯田文化会館の設備が古く、整備すれば地域外からもっと人を呼び込めるのでは」の要望が出た。住民も「子どもたちが本物や一流を見聞きするのも教育で、きちんとしたものを造るべき。クーラーも必要な時代環境で、真剣に考えて」と念を押した。

 市教委の通学区規則によると、龍江地区の子どもたちは小学校は龍江小に通うが、中学は1~3区は竜峡中、4区のみ竜東中に進む。4区の児童生徒は各学年0~3人内の状況といい、今年の市政懇でも学校区の再編や選択制の導入など抜本的な見直しを望む声が出た。市側は「まずは(各校に立ち上げた)学校運営協議会で議論してほしい。職員も同席する」とした。

 このほかの分科会のうち、産業では、三遠南信道の新インター近くに整備する新産業団地への期待や、地域の文化資源に着目した観光促進のアイデアなどが出た。人口減少の分科会では、女性が働きやすい・住みやすい環境づくりの必要性などが挙がった。

  

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