飯田市、候補地各5件の情報提供へ 屋内体育施設とコンベンション

政治・行政

[ 2018年 3月 22日 木曜日 15時22分 ]

飯田市の屋内体育施設、コンベンション施設の候補地情報

 飯田市は22日の市議会全員協議会で、南信州広域連合がリニア中央新幹線の開業時代を見据えて整備を検討する屋内体育施設とコンベンション施設(大型会議施設)の候補地として、市内からは各5カ所(表、重複含む)を情報提供する意向を伝えた。それぞれの優位性や留意事項も情報調査票に基づき示したが、市による優劣の判断や意思決定は伴わない。

 情報提供する市内の候補地は、屋内体育施設が▽大明神原(上郷黒田)▽市総合運動場(松尾明)▽飯田運動公園(三日市場)入口周辺▽リニア駅南側・重点協議区域(上郷飯沼)▽山本IC周辺(山本、阿智村春日)―。

 コンベンション施設は▽飯田駅(上飯田)周辺▽市公民館(吾妻町)周辺▽リニア駅南側・重点協議区域(上郷飯沼)▽リニア駅北側(座光寺共和)▽大明神原(上郷黒田)―となっている。

 市は市内全20地区や産業経済、文化・スポーツなど関係団体から情報を募り、体育施設関係は10カ所、コンベンション関係は8カ所が寄せられた。広域連合の募集要件との整合性や周辺事情などを踏まえ、各5カ所と3カ所は情報提供を見送る。

 広域連合は3月末を目途に飯田下伊那14市町村から両施設の候補地情報を募り、寄せられた内容を整理した上で今後の整備検討の具体的な進め方を協議する流れを示している。飯伊では市のほか、高森町と喬木村、阿智村(同市境の合同提案)も情報提供を見込む。

 募集に際して広域連合が示した両施設のコンセプトは、屋内体育施設が「国体の開催も見据えた地域のスポーツ文化の振興拠点」、コンベンション施設が「リニア時代のグローバルな人の流れを促すための中核施設」。想定面積の目安は2~3へクタール(平面駐車場の場合)とした。「まちづくり」や「面的整備」の視点への留意も求めた。

候補地情報の優位性や課題
飯田市

 飯田市が南信州広域連合に情報提供する各候補地の優位性や留意事項の概要は次の通り。

 【屋内体育施設】
 ①大明神原(上郷黒田)
 ▽優位性=リニア駅、飯島・飯田パイパスなどから近距離のため、駅や中心市街地の機能との連携が期待できる。
 ▼留意事項=飯島・飯田バイパスからのアクセス道の整備。

 ②市総合運動場(松尾明)
 ▽優位性=現在もスポーツ振興施設の拠点として活用されている。隣接して「ほっ湯アップル」があり、健康・スポーツ推進エリアとして期待できる。
 ▼留意事項=駐車場不足が予想される。リニア駅方面からのアクセス改善。

 ③飯田運動公園(三日市場)入口周辺
 ▽優位性=県営球場などスポーツ施設の集積地に隣接し、一体的・総合的な機能の発揮が期待される。臨時ヘリポートに隣接し、広域災害時の支援活動拠点としても有効。
 ▼留意事項=用地購入の場合、市都市公園基準の協議と整備計画の変更が必要。市街地からの公共交通の充実。

 ④リニア駅南側・重点協議区域(上郷飯沼)
 ▽優位性=広域的な交通拠点として国内外からの人の流れをつくり、県内や三遠南信地域に波及できる。リニア駅の駐車場を共用するなど駅機能を有効活用できる。
 ⑤山本IC周辺(山本、阿智村)
 ▽優位性=飯田運動公園と連携することでスポーツを起点とした地域振興構想として、下伊那南部・西部地区にもリニア効果を浸透。IC近接で防災機能を含む多様な施設誘致が期待できる。

 【コンベンション】
 ①飯田駅(上飯田)周辺

 ②市公民館(吾妻町)や中央公園周辺
 ▽優位性=都市機能が集積した中心市街地エリアのため、来訪者や利用者にとって利便性は多様で高い。現存施設も活用して「丘の上」一帯でコンベンション機能が可能で、二重投資などを回避できる等。
 ▼留意事項=移転補償を伴う用地確保。駐車場整備。市内3ホールの再編検討、民間施設との調整。

 ③リニア駅南側・重点協議区域(上郷飯沼)
 ▽優位性=屋内体育施設に同じ。
 ▼留意事項=2018年度内に策定する駅周辺整備基本設計との調整が必要。

 ④リニア駅北側(座光寺共和)
 ▽優位性=③と同じ。
 ▼留意事項=代替地用地として協議中。

 ⑤大明神原(上郷黒田)
 ▽優位性=屋内体育施設に同じ。
 ▽留意事項=屋内体育施設に同じ。

  

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