飯田市が一般会計予算案を発表

政治・行政

[ 2019年 2月 19日 火曜日 15時36分 ]

 飯田市は19日、過去最大となる総額463億5000万円の2019年度一般会計予算案を発表した。前年度当初比1・1%(4億9000万円)増。移転代替地や中央道座光寺スマートICの用地取得などリニア中央新幹線の整備関連が本格化。幼保無償化への対応や行政無線のデジタル化などもあり、当初予算で初めて460億円を超える。リニア時代を見据えた重点事業は産業振興と人材育成の拠点づくり、移住定住の促進、観光を軸とした交流人口の拡大、地域人教育など8項目。予算案は26日開会の市議会定例会に提出する。

 市総合計画「いいだ未来デザイン2028」(17~28年度)の前期4年の折り返しを踏まえ「未来づくりへのチャレンジを加速させる予算」(牧野光朗市長)として編成した。

 地域の将来像に掲げる「高付加価値都市圏」=「田園型の学術研究都市」の実現に向け、南信州広域連合で整備した産業振興と人材育成の拠点「エス・バード」(座光寺)の活用を促進。航空機産業の基盤強化に加え、食品や水引など地域産業の高度化・ブランド化を目指す。

 市内上郷飯沼・座光寺境に駅ができるリニア整備関連は、18年度当初比約1・5倍となる15億円規模を計上した。用地買収と整備が始まる飯沼北条・丹保の移転代替地関連で7億3000万円、座光寺スマートICの整備で6億3000万円を見込む。駅周辺整備は実施設計業務などで1億3000万円を盛った。

 国史跡「恒川官衙遺跡」(座光寺)の史跡公園事業では、公有地化と清水・正倉院の整備で3億6700万円。三遠南信道「天龍峡大橋」(仮称)の開通に合わせ、天龍峡に新たなガイダンス施設を1億3500万円で整備し、一帯の魅力発信や周遊型観光に生かす。

 中心市街地の魅力づくりの一環で、市美術博物館のリニューアルオープンに2200万円。遠山郷の観光戦略プロジェクトにも力を入れる。

 移住定住の促進に向けた機構改革として、ワンストップ窓口を開設。市民協働環境部ふるさと定住支援課と産業経済部UIターンキャリアデザイン室の機能を統合し、移住に関わる職・住・暮らし全般で個別対応型の相談・支援体制を敷く。

 18年夏の人形劇関連の国際イベントを契機にした「小さな世界都市」を目指す取り組みでは、フランスの友好都市や東アジア地域との相互交流を拡充。リニア時代を見据えたブランディング事業もてこ入れし、実践を重視した共創の場「IIDAブランド推進会議」を立ち上げる。

 「市民の暮らしと安心を守る」事業は優先的に予算化。暑さ対策にかかるエアコン整備は本年度に予算化した小中学校だけでなく、市立保育園や高齢者施設などにも順次配備する。

 高齢者福祉や介護予防の充実も重点の一つ。福祉有償運送の全市的展開で500万円、介護予防拠点施設「おまめでサロン」を活用した自立支援等介護予防事業で895万円を盛った。

 リニア時代の高付加価値都市圏の一環として、環境やエネルギーを起点に地域の経済と社会を統合的に発展させる「地域循環共生圏」構想の具体化にも取り組む。

 牧野市長は「リニア将来ビジョンで目指す都市像の実現を図るべく、重点事業を中心に未来づくりへのチャレンジを加速させる」「リニア・三遠南信道の開通時代を見据え、人・地域・産業づくりの歩みを進めていく」としている。

  

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