人口1万人当たりの焼き肉店の数が日本一多いとされる飯田市が焼き肉文化を連携して発信しようと、北海道北見、三重県松阪の両市と「焼肉食文化のまち連合」(仮称)を結成することが分かった。3市の焼き肉の食べ比べなどができるイベントを持ち回りで開く計画で、第1回は飯田市を会場に開く予定。開催時期は、東京五輪の開幕前になる見通し。
飯田市は来年度当初予算案に関連費用を盛る方針。
飯田市の担当課によると、焼き肉をテーマとしたセミナーが2018年秋に都内で開かれた際、3市の担当者が顔を合わせたことが連合結成のきっかけ。
2月7日に北見市で開かれる「北見厳寒の焼き肉まつり」には飯田市の担当課も足を運び、結成の時期を含めた詳細を詰める。第1回のイベントでは食べ比べのほか、焼き肉をテーマとしたトークセッション、連合の調印式を検討している。
南信州畜産物ブランド推進協議会によると、人口1万人当たりの焼き肉店舗数は1位の飯田市が5・07軒で、北見市が5・05軒で次ぐ。
飯田市内では焼き肉が食文化として根付き、古くからの羊肉や内臓に加え、ブランド和牛「南信州牛」、銘柄豚が広く親しまれている。また焼き肉と音楽を楽しむ「焼來肉ロックフェス」が開催されている。
担当課は「焼き肉つながりを生かした連合の取り組みによって、産業振興や地域のブランド化の推進にもつなげたい」とした。