飯田市新庁舎 「顔が見える」議場が開幕

政治・行政

[ 2015年 2月 21日 土曜日 12時03分 ]

 臨む表情や姿勢にも注目―。飯田市の新たな議場が20日の市議会全員協議会でこけら落としとなった。議会提案に基づき、傍聴席からも議員らの「顔が見える」配置とし、斜面のない平らなフロアに変更した。市民目線の開かれた市政や議会運営を目指し、双方が施策や課題に向き合う舞台。本格的な論戦の火ぶたは25日に開会の市議会3月定例会で切られる。

 新たな議場は1月5日から本格業務が始まった市役所新庁舎のB棟2階。本会議や全協などでは傍聴席から見て前方左側に理事者が、右側に議員が対面式に座る。

 旧議場は傍聴席の前に議員らが背を向けて階段式に座り、奥の理事者らと対面する配置だったため、傍聴人からは常には議員の表情をうかがえなかった。

 新議場は机などの備品を可動式とし、多目的に活用できる点も特徴。1月4日の新庁舎竣工式典で、さっそく会場に使われた。大規模災害時は隣接する危機管理センターや委員会室とともに対応拠点となる。木材をふんだんに使うほか、車いすに対応した傍聴席や聴覚障害者に配慮した設備も導入した。

 全協の開会あいさつで林幸次議長は「新たな歴史の第一歩」と指摘。3月定例会に向け「リニア時代、将来の市政へ備えるため、予算など重要議案の審議をしっかりと願う」と呼び掛けた。

 終了後にベテラン議員は「より平場の議論を交わせる雰囲気。傍聴者の反応や視線も意識するね」。牧野光朗市長は「ぐっと対象が近づいた感じ。ぜひ多くの市民にも見てほしい」と期待し、佐藤健副市長も「イギリス議会や国会の党首討論のよう。活発な議論を展開したい」と話した。

 国道256号に面した旧議会棟は1962(昭和37)年の築造で老朽化が激しく、近く解体工事が始まる。

  

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