飯田市議会、遠山地区から報告会開始

政治・行政

[ 2014年 10月 3日 金曜日 13時47分 ]

 飯田市議会(林幸次議長)は1日、市民との意見交換を兼ねた本年度の議会報告会を同市南信濃地域交流センターを皮切りに始めた。初日は遠山ブロックの上村・南信濃地区住民約60人と全23議員が出席。常任委員会ごとの分科会で住民からは、生活インフラや医療・福祉、産業などを巡る現実的な課題を踏まえ、中山間地の実情に配慮した政策を求める声が多く出た。報告会は8日まで市内計6会場で行われる。

 分科会は年間の議会定例会の審査報告に続いて、総務はリニア中央新幹線や三遠南信自動車道を見据えた「将来に向けての地域計画と地域課題」、社会文教は「元気で長生きできる“健康寿命都市”を目指して」、産業建設は「遊休農地・耕作放棄地対策」と「観光施策」を主なテーマに意見を交わした。

 総務の分科会では、市の「パワーアップ地域交付金」の加算要件の見直しや、南アルプスの山岳観光振興と絡めた携帯電話の基地局整備などの要望があった。地元企業に配慮した入札・契約制度を求める中では、建設・土木業者の災害復旧や雇用確保などの役割も伝え「多勢に無勢にならぬよう(地域の)状況を踏まえた議論を願う」と注文した。

 社会文教は「健康で暮らすための知恵を皆で考え、出し合う」ことを狙ったが、24時間対応の医療機関がないことなどへの不安や課題が相次ぎ「温泉や観光などの(良い)面だけでなく、生活の実態を知ってほしい」の訴えや「合併で福祉面が遅れてしまったのではないか」との見方もあった。健康づくりについて「広報無線でラジオ体操を流してみるのはどうか」の提案があった。

 産業建設では、遊休農地や鳥獣被害対策、林業振興を中心に議論。住民からは「農地はあっても担い手がいない」「農地が放棄され、里と山のすみ分けがなくなってきている」「個人の努力も必要だが、過疎と高齢化で、本来は行政の役割ではない部分にどう踏み込むかが求められる」などの意見が聞かれた。

 林議長は「開かれた議会として、市民の意見を聞かせてもらう機会をつくり、政策立案につなげたい」とあいさつ。閉会時に南信濃地区まちづくり委員会の玉置洋一会長は、議会と中山間7地区との意見交換の場の設置を提案し「住民の意見を受け止め、政策づくりを進めてほしい」と期待を寄せた。

  

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