飯田市議会 本年度報告会をスタート

政治・行政

[ 2015年 10月 3日 土曜日 12時42分 ]

 飯田市議会(木下克志議長)は1日、市民との意見交換を兼ねた本年度の議会報告会を同市龍江公民館を皮切りに始めた。初日は竜東ブロックの下久堅、上久堅、千代、龍江地区民約70人と全23議員が出席。3常任委員会ごとの分科会を通じて、地域づくりや医療福祉、産業の活性などで意見を交わした。議会報告会は8日まで全6会場で開き、今後の政策づくりに反映させる。

 分科会では、年間の議会定例会の審査報告に続いて、総務委員会は「どのような地域にしていくか~若い人たちに何を残すか」、社会文教は「かかりつけ医は持っていますか~子どもから高齢者まで『健康で安心して暮らせるまちづくり』をめざして」、産業建設は「地域資源を活かし、地域経済や地域の活性化を図るには」を主なテーマに意見交換した。

 総務の分科会では、7月から「適正管理と活用に関する条例」が施行された空き家対策について、課題や方策を議論。議員らは、地区内おすすめ空家10軒をまとめた羽場地区の事例を紹介し「管理不全への対応だけでなく、流通・活用面でも全市的な視点が重要」と指摘。参加者からは山・里・街など居住地の実情や特色に応じた対策を求める声が出た。水防対策や組合未加入者問題も話題に上がった。

 社会文教では、少子高齢化時代を見据えた医療福祉のあり方や課題を考察した。山間部の住民は「日常の『かかりつけ医』はあるが、夜間救急時などを考えると『かかりつけ病院』を持てると安心」と発言。「在宅医療が進み、看取りが増えることで、開業医の方々の過労につながらないか」「高齢者福祉も大事だが、若者人口が減る中で支える側への支援も重要」などの問題提起もあった。

 外国人の観光誘客や地域おこしなどで活発な議論が展開されたのが産業建設の分科会。「リニアの期待も大きいが、三遠南信道による経済効果を高めることも重要」「観光協会の独立性を強め、市へ物申すべき」「地域おこしは、まったくのボランティアだと続きにくい。稼ぐ仕掛けなど波及効果が大切」などの提言が聞かれた。

 木下議長は「寄せられた意見は市へ伝えるもの、議会として調査研究していくものなどに分け、さらに市民の身近に感じられる市議会活動を進めるために役立てたい」と話した。

  

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