飯田市長選 牧野氏が無投票で3選

政治・行政

[ 2012年 10月 9日 火曜日 15時37分 ]

 任期満了(27日)に伴う飯田市長選は7日告示され、現職牧野光朗氏(51)=無所属、八幡=以外に立候補者はなく、午後5時の立候補届出締め切りと同時に牧野氏の無投票3選が決まった。市長選が無投票となるのは、鼎や上郷と合併する以前の1976年以来36年ぶり。93年に上郷と合併して10万都市となってからは初めて。

 牧野氏は5月末、後援会の要請を受けて、6月議会冒頭あいさつで正式に3選出馬を表明。盆過ぎには3期目に向けての「5つの基本方針」と「具体的な10の重点的政策目標」を発表した。

 5つの基本方針は、「福祉政策と産業政策は表裏一体。経済自立度を70%に上げれば外に出て行かざるを得なかった子育て世代が、安心して飯田に住めるようになり、高齢者も安心して暮らせるようになる」という同氏の基本的な考え方に基づく。今年度からスタートした5年間の第5次飯田市基本構想後期基本計画のベースにもなっている。

 重点的政策目標では、経済自立度70%を目指して産業振興に重点的に取り組むほか▽子ども医療費無料化の高校生まで拡大▽成年後見制度支援センターの設置▽地域エネルギー事業体の構築▽各地区における危機管理体制の拡充▽三遠南信広域連合の設立―などを掲げる。

 また、三遠南信自動車道の整備促進と中山間地域振興計画を推進。リニア中央新幹線飯田駅を生かす取り組みを推進するとともに、中心市街地の機能集積を図る。このため、市街地への交通アクセスをはじめ▽駅周辺整備▽土地利用▽環境への影響に十分配慮▽残土処理の活用―などを挙げている。

 後援会では、選挙戦を予想し磐石な組織体制づくりと組織拡大を図るため、牧野市政の2期8年の主な成果をアピールするパンフレットを作成。後援会入会活動に8年ぶりに取り組むなど、着々と準備を進めてきた。9月9日には事務所開きを行った。

 一方、対立候補擁立の動きは昨年あたりから水面下で伝えられたがいずれも実を結ばなかった。牧野氏の出馬表明を受け、6月から7月にかけて複数の県議の中から擁立する話が持ち上がったが、結局まとまらなかった。8月には経済団体の幹部が「対立候補は出ない」とさじを投げていたのが印象的だった。

 県議や経済団体などの話が不調に終わるなか、前回の市長選で告示2日前に出馬表明し3割近い票を得た税理士の原久氏(58)の動向に注目が集まった。しかし、9月に入って再出馬の考えを明確に否定。無投票が現実味を帯びるようになった。

 こうした中、同氏にギリギリまで翻意を働きかけてきた市議会議員の原勉氏(63)のグループのメンバーが同月27日の立候補説明会に出席。選挙戦の可能性も再び出てきたとみられたが、2日の事前審査の前日に開いた会見で原氏自身を含めて「対立候補の擁立を断念する」と発表した。共産党系の「明るい民主市政をつくる会」も3日、3期連続して「独自候補の擁立を見送る」と表明し、無投票が確実となった。

 市選挙管理委員会は、15日に選挙会を開き牧野氏の当選決定を行った後、当選証書の付与式を開く。6日現在の有権者数は、8万4867人(男4万164人、女4万4703人)。

  

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