飯田市長選9日告示へ

政治・行政

[ 2016年 10月 7日 金曜日 15時05分 ]

002市長選牧野

 任期満了(27日)に伴う飯田市長選は9日に告示される。7日午後1時現在、現職で4選を目指す牧野光朗氏(55)=無所属、八幡町=以外に立候補の動きはなく、2期連続の無投票の公算が大きくなっている。選挙戦となれば、投開票は16日。

 2012年の前回選は1976(昭和51)年以来、36年ぶりの無投票。過去には56(同31)年、60(同35)年、64(同39)年に3期連続無投票はあるが、93年に上郷町との合併で「人口10万人都市」になって以降、連続無投票のケースはない。

 牧野氏は後援会からの出馬要請を受け、3月18日の市議会定例会の閉会あいさつで正式に出馬を表明。「若い皆さんが一度は当地を離れても帰ってくる人材のサイクルを確立する。真の地方創生を実現するため、自らの全てをかけて4期目を目指す」と述べた。

 8月29日に4期目の公約を発表。リニア中央新幹線や三遠南信自動車道の開通を見据えた「共創の地域づくりによる『善い地域・飯田』の実現」を目標に掲げ、産業・地域振興の集積などを図る「知の拠点」整備をはじめ、子育て支援や福祉関連の充実、リニア関連工事への責任ある対応などに取り組むとする。

 現職となった過去2回の出馬表明はいずれも6月市議会。今回は「4選を目指し、堂々と構えて進めたい。市民負託に応える選挙とするためにも(3カ月)早めに対応した」(後援会幹部)が、迎え撃つ相手は現れなかった。

 前回選以降、水面下では現市政に批判的な政財界の関係者らが対抗馬を画策し、散発的に金融関係者や公務員、県議などの名が取り沙汰されたが、いずれも立ち消えた。共産党市議団などで構成する市民団体「明るい民主市政をつくる会」も候補擁立を模索してきたが、今月1日に正式に断念した。

 「つくる会」の事務局長を務める後藤荘一市議(共産党)は「市民に優しい市政を進める候補を出したかったが、見つからなかった」と説明。党県委員会としては「独自候補は立てない」方針をとったこともあり、自身を含む党員以外で脈を探らねばならないジレンマも抱えていた。

 5日の立候補届出の事前審査には牧野氏陣営のみ出席。市選管によると、7日午後1時現在、届け出に必要な書類は牧野氏陣営と「つくる会」以外に持ち帰りはなく、2期連続の無投票の公算が大きくなっている。牧野氏が再選された08年は告示2日前に新人が出馬した経緯はある。

 飯田下伊那14市町村の首長選は近年無投票が多かったが、ことしは6月の売木村と下條村で選挙戦となり、有権者の審判を仰ぐ機会となった。今月18日告示の天龍村も新人2氏がすでに出馬を表明し、選挙戦が確実視されている。

 2027年にリニア駅が予定される飯伊の中心市で濃厚となってきた連続無投票。政治経済界や労働団体、市民など「あらゆる活力が低下している表れではないか」の懸念も出ている。

 

 牧野 光朗 55無現
 3期。南信州広域連合長、全国市長会経済委員長、経済・財政一体改革推進委員会専門委員、食育推進評価専門委員会委員。元日本政策投資銀行大分事務所長。早大政経学部卒。八幡町。

  

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