飯田高で「こんにちは県議会」~リニアにシビアな意見~

政治・行政

[ 2013年 1月 31日 木曜日 15時47分 ]

 県議会は29日、高校生を対象に初めての「こんにちは県議会です」を飯田高校の小体育館で開いた。正副議長と広報委員の県議計8人が同校を訪れ、1年生約280人と「高校生が考える地域の諸課題」「高校生が考える信州教育」をテーマに約1時間半にわたり意見交換した。

 地域の諸課題をテーマにした意見交換では、男子生徒の1人が「リニアはストロー現象が懸念されるので来ない方がいい」と口火を切った。他の生徒も「リニアが開通すれば首都圏から人が集まってくるという予想はちょっと甘い」「東海道新幹線の岐阜羽島駅周辺の二の舞にならないような計画はあるのか」と続いた。

 びっくりした県議が「リニアは要らないと思う人は手を挙げて」と呼び掛けたところ、かなりの生徒が手を挙げた。予想外の反応にこの県議は「Bルートで30年運動してきたが、JRの計画に従ってCルートに決定した。世界に冠たる国家プロジェクトで、地域にとっては何百年に一度の大チャンス。長野県の南の玄関口として地域の発展をけん引する素晴らしい計画。世界に冠たる飯伊地区として今後の発展が期待できる。悲観的にならず、創造的に地域をつくって。もっと大胆な発想で将来のあるべき姿を描いて投資を呼び込むことが必要な時期になる」と答えた。

 原発再稼働に対しても「福島の悲劇を繰り返さないで」と反対する意見が出た。別の県議は「再稼働してもしなくても使用済み核燃料の安全対策をしなければならない」と説明。別の女子生徒が「稼働した方がいいのか」と質問すると、同県議は「再稼働が問題ではない。代替エネルギーも含めて議論しなければ。イエスかノーか単純でない難しい問題」と答えた。

 地域別平均賃金について「飯田下伊那は県内で一番低い。大学卒業後、帰ってこれない状況になっている」との発言もあった。県議の1人は「飯伊地域では業種が少ないと推測される。賃金だけの指標で比較することはできない。物価水準を加味した実質賃金を比較する必要がある。飯田下伊那にもおひさま進歩や多摩川精機などの素晴らしい企業がたくさんある。自然や伝統産業の視点も大切」と説いた。

 このほか「灯油代が上がっているため、予算不足でストーブが使用できずオーバーを着用して授業を受けている」との声も聞かれた。

 この日は地元選出県議の小池清、小島康晴、高橋岑俊、吉川彰一の各氏も傍聴。小池県議は「都会との格差が広がっており、地域格差をもう一度見直す時代になる。東日本大震災の教訓から一極集中でなく多極分散した方がいい。高速交通網を整備することで経済基盤もでき、豊かに暮らせる地域の発展につながる」と感想を述べた。

 「こんにちは県議会です」は、2003年9月に飯田市の黒田人形浄瑠璃伝承館で第1回を開催して以来、今回で16回目。前回(昨年10月)は信州大学の学生を対象に開いた。終了後、記者会見した平野成基議長は「今年度は若者の意見を聞いている。高校生は初めてでどんな質問が出るか期待と不安でスタートした。リニアに対しかなりシビアな意見にびっくりした。原発や賃金といった答えづらい質問もあった。意見を参考に県政に生かせれば」と感想を述べた。

  

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