高森町、熊谷町長が引退を表明 3期12年「ここで区切りに」

政治・行政

[ 2017年 9月 29日 金曜日 16時33分 ]

引退を表明する熊谷町長

 高森町の熊谷元尋町長(60)=無所属、吉田=は29日、任期満了に伴う次期町長選(来年1月9日告示、14日投開票)には立候補せず、引退すると表明した。町議会全員協議会の冒頭あいさつで「(進退は)正直気持ちが揺れ動いたが、ここで区切りを付け、新しい町長を選ぶことが高森町には必要と考える」と述べた。

 熊谷町長は町議を3期務めた後、2006年に初当選し、3期目。

 周囲からは4期目を望む声も届いたというが、「いつまでも同じ人間が長く首長を務めることはあまり良くない」と引退の決意を固めた。

 取材には、3期は1つの目安だったとし、「町議も3期。権限を持つ人は長くない方がいいと思っていた。その思いをねじ曲げてでも続けるのは、自分の性格としてできない」と答えた。

 人口減少や情報通信技術の進歩、リニア中央新幹線の開通などこの先10年の取り巻く社会変化を予想した上で「新しいリーダーの下、新たな発想で風を吹かせ、まちづくりを行うことが必要」と述べた。

 また現職が出馬することで「新人が出にくいのが実情」と指摘し、次期町長選には「複数の候補者、特に若い世代の方が出馬することを期待する」とした。

 後任の人物像にも言及。現状を分析し町の将来を見通す先見性と、変化する時代にふさわしい柔軟な発想、新たなセンスを持ち合わせ「住民との合意形成を図る能力と組織や町をマネジメントできる人がふさわしい」とした。

 3期12年を「スピードは遅くても、自分なりに走り抜けてきた」と振り返った。課題や道半ばの事業はあるが、「だからといって4期、5期を目指すと半永久的に続けることになる。次のリーダーに託しても良いのでは」とした。

 引退後については「一町民として経験を生かせるような場があれば、町を応援していきたい」と語った。

 三つどもえとなった06年町長選で、熊谷町長は行政のスリム化などを訴え48歳で初当選した。子育て支援や教育面などに力を注ぎ、平和事業を推進。情報公開にも努めた。現在は下伊那郡町村会副会長、下伊那郡体育協会会長などを務める。中京大卒。不動産業を営む。

 次期町長選には元町議の宮外正彦氏(73)=無所属、下市田=が立候補する意向を示している。他にも擁立する動きがある。

  

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