鼎地区から市政懇談会 子育て支援や福祉で議論

政治・行政

[ 2015年 5月 27日 水曜日 12時46分 ]

 飯田市の2015年度の市政懇談会が25日夜、鼎地区を皮切りに始まった。会場の鼎公民館には住民約150人が来場。牧野光朗市長による市政経営の報告と課題の説明に続いて、主に高齢者施策や子育て支援について話し合った。市政懇は7月30日まで市内全20地区で順次開かれる。

 冒頭あいさつで牧野光朗市長はリニア中央新幹線や三遠南信道の開通を見据え「人口減少や公共施設の老朽化などさまざまな課題がある中、当地域にはプラス材料がある」と指摘。「住民一人一人が主体性を持って地域づくりを進め、結の精神で役割分担することが重要」と呼び掛けた。

 続く市政経営の方向と課題を説明する中では、市の合計特殊出生率1・69は県内市町村で2番目に高く、改善傾向にあることを強調。「社会増につなげていくことが次期基本構想(2017年度~)を策定する上で重要になろう」と述べた。

 住民からは、障害児保育の受け入れや支援の充実を求める声があり、牧野市長は「市こども家庭応援センター『ゆいきっず』の本格オープンは7月だが、悩みなどあれば、今からどんどん相談して」と回答。車椅子の女性から、介護ヘルパーが不足する現状や「これまで生活した他市に比べ、飯田は住みづらい」といった指摘もあり「重く受け止め、今後の計画に反映させたい」と応じた。

 市政懇の後半は、鼎地区の高齢者クラブの取り組みと課題、市立の鼎東保育園(下山)と鼎幼稚園の統合民営化など、主に高齢者施策と子育て支援について意見を交わした。

 高齢者クラブの代表からは「健康で元気で明るい年寄りに努めたい。できるボランティアを行っていく」との決意表明の一方、未加入者の増加や役員の成り手不足といった課題も出された。

 3月までに鼎の全10地区に単体の高齢者クラブができたが、鼎高齢者クラブ連合会への加入は2地区にとどまるといい「連合会の役員となれば、ほかの多くの役が付いてくることも原因。縦割り行政の弊害」の指摘もあった。

 市健康福祉部の部長は「市としては、高齢者クラブ同士の連絡会という緩やかな体制をとっている。単体同士のつながりは大事と思うが、行政からは強制できない。実情に応じて、交流・連携できる仕組みを模索したい」とした。

 鼎東保育園と鼎幼稚園の統合民営化と建て替えについて、牧野市長は「候補地は中平地区で調整中と(地区の検討委から)聞いている。できるだけ早く移管先を地域と共に決めたい」と説明。健康福祉部長は「状況が整いしだい、本年度に移管先の選考委員会を立ち上げたい」と述べた。

 児童センター・クラブの拡充を求める住民要望もあった。市教委事務局によると、鼎地区3カ所の定員は120人、市内は24カ所で定数880人がほぼ満員。児童館・センターとしての施設整備は7カ所で、ほかは公共施設の間借りで対応している。

  

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