人形劇のまち40年② 「人形劇は楽しさ感じる場」 ひとみ座の田川陽香さん

連載

[ 2018年 7月 16日 月曜日 14時12分 ]

ひとみ座乙女文楽で後見を務める田川さん(前列右)

 物心つく前から、舞台芸術が好きな母に連れられて人形劇を見に行った。丸山小3年の総合的な学習の時間で初めて人形劇に取り組み、いいだ人形劇フェスタで発表した。

 「舞台で演じるのは楽しかったけど、音を出したりセリフを教えたり、それぞれ役割を担って皆で作品をつくり上げていくのが、演じる以上に楽しかった」

 その後、小・中・高校で人形劇クラブに所属。飯田女子短大幼児教育学科に進学すると、子ども文化研究会に参加して絵本や芝居、パネルシアターの上演などを行った。

 この頃から「プロの指導を受けて学校の活動に生かしたい」と、飯田文化会館などの人形劇ワークショップを受講し始めた。

 2011年に始まった、人形芝居燕屋・くすのき燕さん(松本市)らが講師を務めたワークショップでは、脚本選びから人形制作、上演までを体験。13~15年に取り組んだ「人魚姫」は、フェスタ実行委員会から台湾の国際人形劇フェスティバル派遣作品として選ばれた。

 また14年、人形劇作家・沢則行さん(プラハ)から舞台・人形美術のデザインについて学ぶワークショップに参加。同ワークショップから生まれた巨大人形劇「さんしょううお」にも携わった。

 「参加者はアマチュアでも演出や人形美術、照明、音響まで、周りはプロばかり。飯田は『人形劇って楽しい』と思える場だった」

 同時に、社会人になって働きながら稽古をする難しさを感じるようになり「もう少しプロの世界を見てみたい」と、ワークショップで指導を受けた人形美術家・吉澤亜由美さん(下條村)が所属していた人形劇団ひとみ座(神奈川県川崎市)への入団を決断。

 昨年5月から、ひとみ座研究生として人形劇の歴史や演技、制作などを学びことし6月、正式に団員として認められた。

 8月のフェスタでは伝統人形芝居「乙女文楽」の舞台に参加し、役者を補助する後見を務める予定だ。「文楽は三人遣いだが、乙女文楽では女性が一人で1体の人形を操る。その違いを見てもらえたら」と語った。

 「ゆくゆくは自分の人形劇を作りたい。やってみたいのはセリフのない人形劇。動きだけで表現して、何を表しているのか、どういう世界観なのかお客さんに想像してもらい、いろんな感想を言ってもらえるような作品を作りたい」と話していた。

  

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