人形劇のまち40年④ 仲間と共につながる笑顔 東野人形劇「あかね」

連載

[ 2018年 7月 28日 土曜日 14時13分 ]

どろぼう学校の練習に励む東野人形劇「あかね」

 「抜き足、差し足、忍び足、どろぼう学校の遠足だ」。17日夜の飯田市東野公民館に特徴的な声色の数々が響き渡った。人形劇フェスタの地区公演で披露する「どろぼう学校」の通し稽古。セリフかアドリブかの区別がつかない軽妙なやり取りが観る者を引きつける。

 市の市民人形劇団育成事業や東野公民館の文化部活動の一環として、子育てが一段落した母親らで1993年に発足し、今年で活動25年を迎えた。「あかね」は当時の同公民館主事の娘の名前。同年のフェスタワッペンのデザインに採用されたことにあやかった。

 「年々、体がえらく(大変に)なったとか言っているけれど、人形劇フェスタが近づくとみんなスイッチが入るの。人形劇は生活の一部」。代表の秦香代子さん(71)が笑顔を見せる。

 定例会は毎月の第2・第4火曜日。フェスタや地区のイベント、福祉施設などでの公演前は回数を増やす。「普段はのんびりだけど、やる時はやるのよ」。演じることへの思い入れは強い。

 今フェスタには、結成メンバーで代表の秦さん(諏訪町)、倉田美代子さん(東和町)、外松協子さん(高羽町)、棚田捷子さん(宮ノ上)の4人に、熊谷かねよさん(鈴加町)と久保田豊子さん(白山町)を加えた6人で臨む。メインセレモニーにも出演する。

 「好き勝手なことを言える気心知れた仲間なの」と倉田さん。「楽しくなきゃ25年もできないわ」と棚田さんが続き「お茶会がね」と外松さんが合いの手で笑いを誘う間柄だ。

 公演先の福祉施設で入所する年配者たちは人形の動きに合わせ「そっち、そっち」と応援したり、公演後に人形と握手したり。「子どもからお年寄りまで楽しんでもらうのが喜び。人形劇を通じて、地域や人と人とのつながりを広げたい」と秦さんは目を細める。

 「私たちはきっと杖を突いてでも集まるし、独り身になったら一緒に暮らそうかなんて話もしているの。そうしたら毎日が人形劇ね」。仲間と共に、つながり合うことで生まれる笑顔が未来のステージも明るく輝かせる。

  

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