人形劇のまち40年① 地元に密着した祭典を フェスタ実行委員長の原田雅弘さん

連載

[ 2018年 7月 11日 水曜日 16時37分 ]

原田実行委員長

 初めて人形劇に携わったのは1992年、飯田青年会議所が主催した市民人形劇教室に、世話役を兼ねて受講した。同世代のメンバーと劇団をつくり、いいだ人形劇フェスタの前身の人形劇カーニバル飯田で上演。「お客さんを喜ばせるのは大変なことだと感じた」と振り返った。

 会議所で委員長を務めた96年、中央公園に設置していたカーニバルステーションの運営を任された際、市民が主体的に祭典へ関わる機会を持ちたいと、ボランティアスタッフでの運営を提案した。

 「自分がもっと関わりたいという思いもあり、思いのある人が参加できる場を作りたかった。当時はボランティアの考えが広がり始めたころで成り立つかどうか心配されたが、いろんな団体や市民の皆さんが参加してくれた」とし、市民主体で運営する現在のフェスタのもとになったと考えている。

 99年にフェスタが始まると副実行委員長に。2014年から実行委員長を務め、ことしフェスタ20年、カーニバルから40年を迎えた。

 「飯田を離れても、フェスタの時期に帰ってきてくれる若いスタッフがいる。各地区で企画運営している地区公演でも、子どもたちを喜ばせたり地域の活性化につなげたいと話す地元の人たちが出てきた。見る・演じる・支える人みんなが輝ける場所にしたいという、フェスタ当初からの思いが形になりつつある」

 8月に開催する世界人形劇フェスティバルでは、世界全6大州から劇団を招へい。ことしは上演希望団体や人形劇関係者の推薦作品だけでなく、正副実行委員長が海外の人形劇フェスティバルなどを見に行って選んだ公演もあり、国内外の400劇団が参加して600公演が行われる見込みだ。

 「飯田で生まれ育った人たちが誇りに思えるよう、地元に密着した形でフェスタを続けていきたい。より多くの人に参加してもらい、皆でつくり上げることでフェスタは広がっていくと思う。人形劇が芸術の一ジャンルとして、より高まっていくようなお手伝いもできれば」と力を込めた。

  

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