実践働き方改革1 事業所内保育所で働く環境を

連載

[ 2018年 3月 1日 木曜日 15時04分 ]

事業所内保育所で過ごす従業員の子どもら

 人材派遣のナビスタッフ(飯田市松尾代田)が飯田市に申請していた事業所内保育所が昨年10月に認可され、保育室としての運営が始まっている。

 国の制度が変わり、少人数の保育所が認可されるようになったのを受け、2006年に同社近くに開設した託児所の位置付けを高め、充実させよう―と申請した。「働き方改革」の一環という。

 会社から歩いて2、3分の距離にある平屋の一戸建てを改修して活用している。未満児対象の小規模型で、保育士は4人。園児は現在9人で、関連会社を含む従業員の子どもが4人、その他の5人が通っている。

 園長を務める同社の牧内隆志社長は話す。「働き方改革として女性の活用は重要だが、未満児保育の需要は高く、ほとんどいっぱいという状況で、子育て中の女性が安心して働ける環境を整えたいと考えた。産休明けにすぐ職場復帰している例もある」。

 保育士の交流や給食の提供で、地元の保育園や認定こども園とも提携している。

 市の子育て支援課によると、認可されている事業所内保育所は同所が飯田下伊那地域で唯一という。同所の認可以降、問い合わせを含めて他に同様の動きはまだ見られていない。

 生産年齢人口の減少に伴う労働力不足の解消を狙い、多様な働き方を選択できる社会の実現を目指す「働き方改革」。政府を発信源に叫ばれ始めているものの、飯伊の仕事の現場では、まだまだ言葉ばかりが先行している状況だ。

 一方で、雇用情勢は人手不足が深刻化し、人材難に直面している企業も増えてきた。

 雇う側も、働く側も、どんな工夫をして働き手の仕事と暮らし、さらには地域活動のバランスをとっていくか。飯伊の取り組みを追う。

(つづく、全9回)

  

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