実践働き方改革4 飯田署 「定時退庁デー」を設定

連載

[ 2018年 3月 27日 火曜日 16時52分 ]

職務に励む飯田署の署員

 労働環境の改善に取り組んでいるのは民間企業だけではない。飯田警察署では県警が2016年に策定した「全職員のワークライフバランスの推進と女性の視点を一層反映した警察運営の取組計画」を受け、職員の働き方改革を進めている。

 計画は、21年までの5年間に▽業務の合理化・効率化▽超過勤務の縮減や年次休暇の取得促進▽子育てや介護との両立▽女性の採用の拡大―を図るほか、休暇の取得をためらったり時間外勤務を当然とする 職員の意識改革を行うとするもの。

 これを達成するため、同署では毎週水、金曜日を「定時退庁デー」に設定。その他、業務の効率化や休日、祝日中の行事の開催を見直すなど、残業の抑制や振替休日・有給休暇の取得の促進に努めている。

 しかし刑事、交通、地域安全課を中心に平時から多くの業務を抱え、突発的な事件・事故に対応する必要のある同署では、思うように改革が進まないのが現状だ。島田信司前副署長は「定時退庁日だとしても警察の職務上、仕事を翌日に回すことは難しい。警察法で職員の数を決められているため、民間のように人員を増やすこともできない」と改革の難しさを語る。

 それでも「職員の健康を考慮すれば長時間労働の抑制は必要」と語る島田前副署長。「体を壊せば本人や家族が悲しむだけでない。欠員が出ることで署の戦力ダウンにもつながり、管内の安心安全を守る職務に支障が出てしまう」と働き方改革の必要性を強調し、「長時間労働を当たり前とする古い体質は変えていかなくてはならない」と力を込めた。

(つづく)

  

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