実践働き方改革6 たまゆら 出産育児後も働ける職場を

連載

[ 2018年 4月 6日 金曜日 15時36分 ]

たまゆらでは子育てや介護でも働きやすい職場環境の実現に取り組んでいる

 高齢者福祉事業を展開する飯田市北方のたまゆら(松村紘一社長)と社会福祉法人アムノスの会(松村紘一理事長)は、出産、子育て、介護など人生のさまざまな場面で無理なく働き続けられる職場環境の実現に取り組んでいる。

 取り組みのきっかけとなったのは、2006年に出産・子育てを理由に退職を申し出た職員がいたこと。働き続けられるよう、新事業所内に託児所を開設し、短時間勤務正社員として復帰できる環境を整えた。

 その後、子どもが病気になった際などに利用しやすいよう時間単位で有給休暇を取得できる制度や介護休暇制度、復帰後でなくても短時間勤務を選べる制度も設けた。

 特別養護老人ホームたまゆら内には、従業員や近隣の住民が自由に利用できる児童館も開設。昨年度は、希望者が少なかったため託児所を開設しなかったが、未満児の保育料は会社で負担した。

 厚生労働省の子育てサポート企業「くるみん」や若者採用・育成に積極的で雇用管理優良な企業「ユースエール」に認定され、県労働局長優良賞や市男女共同参画推進事業者表彰を受けるなど、先進事例として注目を集めている。

 ショートステイ施設で働く女性(31)は1人目の子どもを出産・育児後に職場復帰し、現在は2人目を妊娠している。「子どもが熱を出したと言うと気兼ねなく休みが取れる。職場で事情を理解しているので、お互いに支え合って無理なく働き続けられる」と話す。

 松村社長は「事業者として負担があるが、何年も経験を積んだ職員が必ず戻ってくれる。利用者にとっても長年親しんだ職員は大切な存在だ」と語る。「今の世代は自分の時間や家族と過ごす時間を大事にする。働きやすい職場は人手不足の時代に選ばれる事業所になるためにも欠かせない」と話した。

(つづく)

  

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