実践働き方改革7 好きなこと仕事に

連載

[ 2018年 4月 23日 月曜日 15時15分 ]

神藤さん

 飯田市上郷黒田の神藤啓介さん(37)はJR飯田駅西側のカフェで週2日、自家焙煎のコーヒーを販売している。イベント出店やワークショップを行ったり、文筆、音楽活動にも取り組む。「自分にとって仕事は好きなことをすること。やりたいことをしてお金をつくる働き方を考えればいい」と語る。

 飯田高校卒業後、アメリカの大学に進学。アート関係について学んでいたが、友人がいれたコーヒーを味わった時に自家焙煎のコーヒーの魅力に気付き、2年次を終えて中退、帰国した。

 いつか自分で店を開きたい―と、東京の喫茶店で2年ほど働いた後、23歳で帰郷して市内のバーで働いた。

 転機が訪れたのは、2011年の東日本大震災。生活のあり方を見つめ直し「やりたいことがあっても、みんな生活やお金のことを考えてできない。開業資金は200万、300万それ以上かかるといわれているがそれが本当なのか、実験しようと思った」と振り返った。

 33歳でバーを辞め、借金ゼロ、資金20万円で開業準備を開始。廃材を活用しながら約半年かけて焙煎用の小屋を手作りし、道具や食器類をそろえ、カフェを開いている友人と店舗をシェアして34歳で「啓榕社(けいようしゃ)」を開いた。

 営業を週2日としたのは、自身にとって最低限の生活費や働きたい時間などをもとに判断した結果。「最低限生きるための金額を割り出せば、どれだけ働けばいいか分かる。売り上げが足りなければ、営業日を増やしたりすればいい」と語る。

 「働くことは人それぞれで答えがない。常識的に考えて働くことや生活とはこういうことだと判断するより、自分がどう働きたいかで考えることが大事では」と話している。

(つづく)

  

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