「一緒に再興させよう」 南相馬市長が避難民を激励

社会

[ 2011年 6月 3日 金曜日 15時21分 ]

 福島県南相馬市の桜井勝延市長は2日、飯田市下伊那の10の避難施設を訪問し、同市から避難している住民と懇談した。このうち川路の天龍峡温泉交流館では、午前8時半から30分ほど滞在し、同市の状況などを説明した。

 桜井市長は飯田訪問までに長く時間がかかったことを謝罪。「多くの方には戻れるのか不安があると思う。できれば戻ってもらい、復興に力を貸していただきたい」と呼び掛けた。

 現在の同市の状況を「皆さんが避難所にいられた時よりはずいぶんと人も戻り、立ち直りつつある」とし、仮設住宅の建設や働く場の確保に奔走していることを説明。一方で医療や介護で不便な状況が続いているほか、原発30キロ、20キロ圏内での復興への制限があり思うようにいっていないことを伝えた。

 避難者からは「健康保険料の支払いはどうすればいいのか」「仕事をしなければならないが帰る場所がない」ことなどについて質問があり、桜井市長は被災者への減税、仮設住宅の建設状況、通勤できる場所に避難所を増設したこと、生活支援の取り組みなどを説明した。

 「若い人は帰らないほうがいいのか」「帰れるのか帰れないのか分からないと一歩も前に進めない」などの質問には「30キロ圏内は戻るなと国が言っているが、線量は高くなく普通に生活できる。それでも原発が落ち着かない限りは、安心して戻れるとは言えない。制限のない地域に戻って遠くから職場に通う人もいる」と説明。このほか20キロ圏内立ち入り、ペットの保護などさまざまな質問があった。

 また「国には原発事故を全力で終息させ、年内に戻れる環境をつくってもらいたい。国会が割れて、予算がつかない、復興が遅れるという事態は避けてもらいたい。こんな状態で解散総選挙なんてされても困る」と国会の対応を批判した。

 桜井市長の訪問を受けた住民は「ここは遠いから訪問が遅くなった。新しい話もなくて残念だったけれど、来てくれただけありがたい」と話していた。

  

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