県社会福祉協議会は5日、「福祉のしごとミニ面接会」を飯田市上郷別府の飯伊地域地場産業振興センターで開いた。飯田下伊那と上伊那の介護事業所10カ所が参加。セミナーや、事業所各ブースでのを行った。
同社協では毎年、長野や佐久、松本、伊那などで「福祉の職場説明会」を開いているが、場所が遠くて参加できない―という事業所や求職者のために身近なところで行おうと、ことし初めて小規模型の説明会を開催。8―9月にかけて、県内6カ所で実施されている。
はじめに開いた福祉ジョブセミナーには22人が参加。同社協のキャリア支援専門員・村井一喜さんが、福祉・介護分野の求人・求職の動向、福祉の職場や資格、福祉現場の現状について講演した。
続いてミニ面接会を実施。求職者は興味のある事業所のブースを回り、担当者から仕事内容などの説明を受けたり、熱心に質問を行っていた。
上郷から訪れた女性(38)は、結婚で一度退職した介護職に復帰しようと参加した。「興味があった2カ所を回った。こういう風に話を聞く機会はあまりなかったのでよかった」と語った。
同社協福祉人材研修センターの龍野克利さんは「求職者は仕事の内容を聞いて理解を深め、事業所はどんな人が就職を希望しているのか様子がわかる。ここは求職者と事業所の出会いの場」とし、「いま福祉の仕事は人手不足で、働きたい人から見ると仕事がたくさんある。大勢の人にチャレンジしてもらいたい」と話していた。
福祉のしごとミニ面接会は、今年度内に再度開催する予定。
同社協の福祉人材研修センターでは、介護職の求人情報開示や就職に関する個別相談などを行っている。問い合わせは同センター(電話0262・28・4244)または同社協の南信地区担当(電話0265・48・5944)へ。