飯田市川路の農産物通信販売、かぶちゃん農園で100人規模の人員整理が発生したことを受け、飯田公共職業安定所(高野元良所長)は22日、飯田市役所で緊急雇用対策雇用、雇用など関係団体が参加し、就職面接会の開催など緊急対策をめぐって意見交換した。
人員整理の規模が大きいことから、「管内の雇用情勢への影響が懸念される」とし、関係機関の情報共有と連携が必要と判断し、職安が開催。行政や商工団体など飯田下伊那地域の関係団体18団体が参加した。
職安によると、組織の構造改革を理由に、同社が募った希望退職に応じた人は、グループ企業も含めて男性28人、女性100人の計128人に上る。1月末から順次退職しているが、対象人員の離職日は25、26日にピークを迎える。
離職者の64%が44歳以下の若い世代で、およそ6割がフルタイムの就業を希望しているという。
職安はすでに退職者向けの事前説明会を開いており、3月1日には雇用保険受給資格の決定と職業相談を行う。
新たな緊急措置として、3月7日午後1時半から、飯伊地域地場産業センターで緊急就職面接会を開くことを決定。関係機関に対し、情報共有や雇用奨励金の活用促進などへの協力を要望した。
高野所長は「一人でも多くの離職者が、1日でも早く再就職できるよう関係機関が一丸となって取り組みたい」と話していた。